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ティカル国立公園・グァテマラ

1999年8月20日



日本時間9時



黄昏画像へとびます
 ティカル国立公園 Tikal National Park

 今月は「暦の王国」マヤにやってきました。マヤの遺跡はあちこちに散在していますが、ここはグアテマラ北部、ペテン地方にある国立公園です。丘陵地の密林の中に、前6世紀から後10世紀にいたる巨大な都市遺跡があり、中央の広場を中心に、高さ約70mの階段状ピラミッド「双頭の蛇の神殿」をはじめ、「ジャガーの神殿」「仮面の神殿」などの神殿や宮殿がいくつも建っています。周辺地域の建造物は約3000にものぼると言われています。1979年、世界遺産(文化・自然複合)に登録されました。(カーソルを地図に合わせると、詳細地図を表示できます)おおよそ北緯17°30′西経89°80′にあり、アジアで言えばタイあたりの緯度です。

 今回は簡単に歴史について触れておきます。マヤ(Maya)文明とは、オルメカ文化やサポテカ文化などの影響を受け、独自の文字体系や天文暦数などを発達させたメソアメリカの文明の一つです。その先行文化は南部地域のイサパ文化であり、紀元前1世紀ころからマヤ文明盛期の基本的特徴をすでに備えていたと言われます。2世紀後半になるとテオティワカン文化がこの地域に進出し、マヤ文化の中心は中央部に移ります。紀元300年―900年ごろがマヤ文明の最盛期で、ティカル、コパンなどの都市が次々に建設されました。しかし、900年ごろ急速に衰退し、神殿都市は次々に放棄されて中心は北方のユカタン半島に移ります。侵入者であるトルテカ文化の影響を受け、チチェン・イッツァを中心としてユカタン・マヤ文化が形成されました。ユカタン半島はその後たびたびメキシコ中央高原からの侵入を受け、1200年ころマヤパンが主導権を握るころから退廃期に入り、15世紀にはマヤの政治勢力は地方に分散しました。しかし、このお陰で、アステカを滅ぼして2年後に侵入してきたスペイン人(1523年)に対して1世紀と4分の3世紀にわたる抵抗を続けることができたのです。1697滅亡。

 比べて、アステカは2年の戦いで滅亡しています。インカの場合、アタワルパ率いる数万の軍隊がピサロに率いられたスペイン兵170名に敗北します(カハマルカの戦い)。アタワルパは処刑され、この後ゲリラ戦が展開されますが、インカは約40年後に滅亡します。



ティカル遺跡の大広場

ティカル遺跡の大広場
マヤ暦の概念図

マヤ暦の概念図。この瞬間、暦は終わる。


(2012年追記:マヤ最古のカレンダーが発見され、米ボストン大などのチームによると暦は2012年に終わるのではなくずっと続くとのことです。「プリオシン通信」で解説しています。


【 ケツァール ケツァール・コレクション コレクション 】

 古代メキシコの神にケツァルコアトルがおり、スペイン人征服者が渡来したとき、アステカ人は、この神が再来したと思ったことから滅びの発端にもなったと言われますが、このモデルとも言われている「ケツァール」という鳥を紹介します。モデルと言えば、手塚治の「火の鳥」のモデルになった鳥でもあります。ケツァルコアトルについての話題や遺物も集めています。(画像をクリック!)




 今ページの下で画像を読み込んでいますから、その間に解説を読んで下さい。読み込みにしばらく時間がかかります。(186kb)「世界の黄昏」ロゴか黄色の文字「黄昏」をクリックすると画像にジャンプします。黄昏画像をクリックすると、このページのトップにもどれます。



黄  昏


 今月は中南米です。時差が15時間あるので、日暮れは日本の9時頃になります。

 黄昏が終わると、乙女座が視界に飛び込んできます。乙女座と言えば「銀河団」と「ソンブレロ星雲」。肉眼では見えませんが、きっと写真をどこかで見たことがあるでしょう。「銀河団」は髪の毛座と乙女座の境界辺りの銀河がひしめき合っている空間です。ソンブレロ星雲(M104)はここグァテマラの隣のメキシコ人がかぶる帽子に形が似ているので、そこから名付けられた星雲です。空飛ぶ円盤のようにも見えますね。乙女座の1等星は和名で「真珠星」と呼ばれるスピカです。和名のとおり白色です。スピカはラテン名で「麦の穂」の意味です。乙女座や髪の毛座のあたりは望遠鏡があると、たくさんの銀河や星団を見ることができます。髪の毛座の散開星団は肉眼でも星の集団に見えます。

 猟犬座で有名なのは「子持ち星雲」と呼ばれるM51銀河です。双眼鏡でも見つけることができます。望遠鏡を使って写真を撮ると、渦を巻いた大小二つの星雲が並んで写ります。他にM3、M63、M94の銀河があり、これらも双眼鏡でその存在がわかります。天秤座はもとはさそり座の一部で「さそりのはさみ」とされていました。さそりの「南のはさみ」であったα星は双眼鏡で二つの星に分かれて見えます。見かけの2重星なのです。星と星は16光年ほど離れていますから。右に見える牛飼い座のα星は0等星で、アークツルス(牝熊を見張る猟師)で赤色巨星です。このあたりは銀河や星団の少ない空間です。ただ、重星がいろいろあるので、双眼鏡で星座になっているの星をたどってみると面白いかも。うまくいくと分かれて見えます。小口径の望遠鏡なら十分楽しめます。

 日本とは異なり、さそり座が高いところに見えます。日本では夏の星座ですね。α星はギリシャ名でアンタレス(火星に対抗するもの)と呼ばれ、アラビア名ではカルバラクラブ(さそりの心臓)と呼ばれます。1等星で太陽の740倍の直径を持っている巨星です。このすぐそばには球状星団M4があり、右上にはM80が見えます。双眼鏡で簡単に見えますが、星粒に分解するには望遠鏡が必要になります。尾の方には散開星団M7とM6があり、M7は肉眼でも星粒がいくつか見えます。

 蛇座は少し変わった星座で、蛇遣い座に分断されて、頭部と尾部が離れたいる星座です。蛇座を構成している星々も2重星や連星が多くあり、尾部のθ星は双眼鏡でもなんとか分離して見えます。頭部には球状星団M5があります。双眼鏡でもぼんやりと丸みを帯びた姿がわかります。蛇遣い座では真ん中に球状星団M10、M12があり、またさそり座との境界付近にはM62があって、これらも双眼鏡で確認できます。

 最後はヘルクレス座を紹介しましょう。α星はラス・アルゲティ(跪いた人の頭)と呼ばれる赤色巨星です。望遠鏡で見ると黄緑の伴星が見えます。球状星団は3つありますが、双眼鏡で見えるのはM13です。これはオペラグラスあたりでもぼんやり星雲状に見えるらしいですね。双眼鏡では星粒まで分解してみることはできず、やはり星雲状に見えます。

 このあたりは見物がたくさんありますね。一度にあれもこれも見ると疲れるので、このへんにしておきましょう。



画像の見方


画像下欄左に時刻(日本時間)が表示されます。右に経緯度が表示されます。アニメGIFは読み込みと平行して表示していきますが、すべて読み込み終わった段階、つまり2巡目の表示になってはじめて正しい時間間隔で表示されることになります。1枚目には下欄に「START]が、最後には「END」が表示されるので目印にしてください。
時差 -15時 マヤ時間 19日18時02分から








ティカル国立公園・グァテマラ

1999年8月20日



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