Top:プリオシン海岸




月はどっちに出ている

月齢と方位


地球照


 私たちが日頃身近に感じている月。それなのにいざ月がどこに出ているか知ろうとすると、夜空を見なくちゃわからないというあなた。そんなあなたのためのページです。


方向音痴の夜も一安心?

 月の動きって案外ややこしい。子どもの頃からずっと見ていても太陽の動きのようにはわからない。なぜなら、それは満ち欠けがあるからだよね。太陽と地球と月の関係がわかっていないと結局「月はどっちに出ている?」ということになります。そこでそんなややこしいことは考えずに適当にいいかげんに覚えたいものです。ここで「適当に」とか「いいかげんに」という言葉に引っかかった人は天文サイトへ行こうね。えっ? 天文サイトだと思っていた? 違うんですよ......(^^ゞ

 月はなぜ裏側を見せないという疑問も、どうして月は形が変わるのかという子どもの素朴な疑問とおなじくらい月に神秘性を与えています。ご存知のように月の自転が公転周期と合致しているからです。月が地球を1回周る時間(公転周期)と1回自転する時間が同じというわけです。正確に言えば、もっと説明がいるのですけど。なぜ太陽と同じ大きさに見えるのかとか、どうして低い月は大きく見えるのか月にウサギが住んでいるとか...^^)...等、月の不思議は数えたらきりがないくらいですね。そうそう、月の満ち欠けを信じない子には地球照(ページトップの画像)を見せると信じます。これは月に地球の反射光が月に当たっているためですが、まあ信じなくってもいいんじゃないですか。月がほんとに満ちたり欠けたりしていると思っていた方が楽しいもの。


***** 月渡り *****

夕方の月の位置

夕 方

真夜中

夜明け




 ここからが本題です。上の画像を見てください。夕方の月の位置を表示しています。満月(左端)なら東から出てきているところです。上弦の月の時ならちょうど南の空から姿を現すことになり、三日月は西の空で沈みつつあることがわかります。次に夕方からほぼ6時間経過し真夜中になると、西に移動しますから満月は南に、上弦の時なら西に、三日月はとっくに沈んでいます。画像の横の「真夜中」をクリックして、確認してください。これで明け方はもうわかりましたね。「明け方」をクリックしましょう。上弦の月もすでに沈んでおり、満月が西に沈もうとしているわけです。それなら、一晩中月が見える時は?.....そう満月の時です。クリックしても画像が入れ替わらない時はブラウザのJavaScript実行を許可して下さい。

 ここまでわかればあとは簡単です。明け方の東には二十八夜月がでますが、下弦の月なら南に出ていることになります。満月なら西でしたね。夕方までにはほぼ12時間経過しますから二十八夜は西に移っていることになりますね。では、おさらい。満月は夕方から明け方まで。上弦は夕方に南からから真夜中まで。三日月は夕方の西でまもなく沈みます。下弦は真夜中の東から夜明けの南まで。二十八夜月は夜明けに東の空に上がり、まもなく消えていく。

 これを逆手にとって、月の出ている方角と形から磁石なしで、だいたいの方位がわかることになります。真夜中に満月があれば月の方角が南です。上弦なら西、下弦なら東というわけです。ところで、真夜中の画像では月の位置が低いなと感じていることでしょう。これは夏だからです。冬だと満月が天頂近くまでのぼります。これは公転軌道面(白道面)が地球公転面(黄道面)に対し5°9′傾いているためなのです。つまり、月の高度は夏は低く、冬は高いと考えておけばいいんです。


こんな手もある?

 やっぱりややこしい。こんな手を考えてみました。あなたに手と腕があるなら、まず南を向きましょう。手の平を上に向けて腕を左右横に広げます。そして指関節を少し曲げて手で弧を作ります。右手を見ると三日月の形です。右手の方角は西になり太陽が沈む方角です。夕方にこの三日月の右手が沈むのです。逆に左手は太陽が昇る東にあり、二十八夜の形になっている左手がのぼってくるのです。夕方三日月を見たら、右手をその方向に向けれさえすれば、正面が南ということがわかります。真夜中に左手に下弦の月を合わせればそれは東であり、右手の上弦を合わせれば西ということになります。適当にいいかげんな方角ですけれど。今さっき思いついた方法なので実践向きかどうかは保証できません。......(^^; ややこしいことを考えずとも、実際に月夜に外で確認してみるとすぐに身につきます。

 さて、映画で真夜中に三日月が出ていたりすることがよくあるわけですが、これは芸術的にはあり得ても、現実にはあり得ないということがわかったと思います。えっ?私の夢をこわさないでって?今さらそんなこと言われても......新月だと思ってあきらめてね。つまり、ツキがなかったと......(^^ゞ





      資  料



月齢 0新月・朔
月齢 1二日月
月齢 2三日月・若月
月齢 6七日月・弓張月
月齢 7八日月・上弦月
月齢 10十日余りの月
月齢 12十三夜
月齢 13十四日月・宵待月・小望月
月齢 14十五日月・満月・望
月齢 15十六日月・いざよい月
月齢 16十七日月・立待月
月齢 17十八日月・居待月
月齢 18十九日月・臥待月・寝待月
月齢 19二十日月・宵暗月・更待月
月齢 20二十日余りの月・有明月
月齢 22二十三夜月・下弦月
月齢 27二十八夜月

 月齢とは新月の時刻から数えてある日の正午までの日数をかぞえたものですが、旧暦の日数と合うとは限りません。1朔望月(月の満ち欠けの1周期)が約29.5日なので、だいたい満月が半分の14.8日、上弦なら4分の1で7.4日ぐらいになります。そうすると下弦は4分の3なので22.1日ぐらい。なお、このサイトで表示している月齢は正午で計算せずに、今の形に近い方が月とつながりやすいので(^^)、現在時刻で計算しています。天文サイトではきちんと正午で計算していると思います。左の表内の月画像にカーソルをのせるとおおよその月齢を表示します。









月は裏側を見せない?

 実は、月は自転軸が公転軸に対して6°41′傾き、公転軌道面(白道面)も地球公転面(黄道面)に対し5°9′傾いているうえ、太陽引力の作用で月の公転運動が複雑に変動するため,地球からは月の全面の59%までは見えています。



低い月はなぜ大きく見える?

 目の錯覚だと言われています。写真撮影してメジャーで測ると同じ大きさだとか。5円玉の穴に月を入れて比べてみると手っ取り早い。人は天頂は近くに、地平線は遠くに感じているため、遠くにあると思いこんでいる物ほど大きく感じてしまうというわけです。脳が距離データを過って測っているために起こるわけですね。そのお陰で大きな月が楽しめるわけで、脳に感謝! 余談ですが、同じ重さのボールで大きいのと小さいのを比べると、小さいボールの方が重く感じるのと同じような錯覚です。僕らはこんな錯覚の世界で実は生きているわけですが、きっとこんな錯覚こそが世界を生き生きと感じさせてくれているのだと思います。



 その真偽は定かではありません。現在のところまだ科学的な証拠は見つかっていません..(^^) インドのジャータカ説話の中に自らを犠牲にして火の中に身を投じたウサギが黒こげになった姿で月の中に見えることがその由来だという説もあります。ジャータカ説話とは釈迦の前世の物語です。きっとどこかで耳にした話だと思います。手塚治の「ブッダ」にも出てきていたような.....



 新月の前後数日の月がまだ細い時に月の陰の部分が見える現象です。よく晴れて、透明度が良いとはっきり見えます。これは新月の月から見れば、地球は満月に見えている時なわけで、月を強く照らしていることになるからです。新月を過ぎていくと、地球は欠けていき、月は満ちていくので光量は相対的に逆転して、地球が今度は照らされていくことになるわけです。このページのトップにある画像がその例です。



 イスラム暦の第9月はラマダンとよばれる断食月にあたり,日の出から日没のあいだ健康な成人男女はいっさいの飲食物を口にすることは許されず、食事は夜間にかぎられます。つばを飲み込むこともタバコを吸うことも禁止です。ただし、戦場の兵士、旅行者、高齢者、妊婦、授乳中の女性は免除されます。さて、、このイスラム暦の第9月とはいつのことなのでしょうか。イスラム暦では太陰暦を採用していて、月の満ち欠けに基づきます。1年は12ヶ月ですが、354日しかありません。ひと月は29日と30日です。ですから、太陽暦とは異なって季節が合致しないことが起こります。つまり、ラマダンが夏になることもあれば、冬になることもあります。しかも、ラマダンがいつから始まるかは計算だけでは決められないという事情もあります。なぜなら、宗教権威者が目で新月を確認できなければ日延べされることになるからです。雲がかかって見えなければ、延期されることになるわけです。ラマダンに入ると、昼間はずっと食べられないという気持ちから、夜間にたくさん食べ、かえって食事量が増えてしまうようです。また、そのために寝不足になって仕事がはかどらなくなるそうです。とても人間くさいですね。世界にはこうして月齢がまだまだ生きている世界がたくさんあります。むしろ、世界の大勢と言っていいかもしれません。



このページのトップに跳びます

サイトトップへ