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衝の土星

1999年11月07日


今回は アニメーション と 静止画 です。


 今ページの下で画像を読み込んでいますから、その間に解説を読んで下さい。アニメーションの場合、読み込みにしばらく時間がかかります。「星の旅」ロゴか黄色文字の「天文現象」をクリックすると画像にジャンプします。



拡大画像を開きます



天文現象


惑星間の距離は均等に変更しています

 木星に続いて土星の話です。やはり、土星も衝の時期が見頃です。今回も1999年を例にします。

 1999年は11月07日に衝になります。木星と違ってかなり遠くの惑星なので、タイタンを除くと衛星を観測するのは困難ですが、土星とその輪を見るのには絶好の時期です。土星を見つけるのは簡単ですが、いちおう土星位置を示すいつもの星空画像と、実際の観測では分からない主な衛星の動きをアニメーションで紹介します。上の土星の実写画像はハッブルが撮影したのもです。画像をクリックすると拡大画像が見れます。ため息の出る素晴らしい写真ですから、ぜひ見てください。土星上に見える小さな粒は2番目の衛星エンクレアダスの影です。

 さて、「衝」についての詳しい説明は「衝の木星」のページにあります。上の太陽系図を見てください。太陽・地球・土星の順に一直線に並んでいます。これが衝の位置関係です。衝の時刻は16時49分です。光度は-0.2等です。(星空図は夜の8時にしてあります)土星の衝は378.09日ごとです。これは会合周期と呼ばれます。「合」と「衝」の周期を意味しています。各惑星の会合周期を見てみましょう。外惑星はほぼ同じ周期になっているのがわかります。


水星   0.24
金星   0.61
火星 779.93
木星 398.89
土星 378.09
天王星 369.66
海王星 367.49
冥王星 366.74

 土星の観測では輪を見ることが大きな楽しみですが、「衝」の時がもっとも輪が明るく輝く時になります。衝の日から数日経るだけで、その光度は4割ほども落ちてしまいます。「衝」の時は輪を構成している微粒子の陽の当たっている部分だけを見ることが出来るので明るく見えるのですが、ずれると微粒子の影まで見ることになるために暗くなります。このように土星の「衝」には特別の意味合いがあるのです。輪を見るためには双眼鏡が必要になりますが、輪が開いているところまでは無理で、土星と輪が融合している、まるでUFOのような姿として見ることが出来ます。双眼鏡を手持ちで見るのは駄目ですからね。必ず固定して見ましょう。どうもよく見えないという人は、土星に目の焦点を合わせずに、少しずらしてみると見えたりします。出来るなら望遠鏡で輪を楽しんでください。

 少しリングについてお話します。リングの構成要素はほとんどが氷だと言われています。ガスもあるようです。無数のリングから構成されていますが、大きくは3つに分類され、外側からA環・B環・C環と呼ばれています。D・カッシーニはケプラーの法則によって内側よりも外側の粒の方が速度が遅いことを発見しました。カッシーニは衛星を4個発見してもいます。AとBの隙間をエンケ間隙と呼び、BとCの隙間はカッシーニ間隙と呼んでいます。また公転周期29.5年の土星は15年に一度地球からリングが見えなくなります。前に見えなくなったのは95年です。

 一番下の星空図を見てください。木星が東の空から昇り、すぐ後に土星が現れます。明るい星を二つ見つけたら、下の方が土星というわけです。背景の星空は秋の星座群です。夏の流星群として有名なペルセウス座も左に見えます。忘れずに木星も楽しみましょうね。忘れるはずないか。

 さて、土星の衛星アニメーションですが、7日の夜8時から9日の夜8時までの2日間で4時間ごとに回転させたものです。3番目の惑星テチスが2日足らずで廻りますが、これより内側はもっと早く、外側はもっと遅く廻ることになります。6番目のタイタンがほぼ16日です。17世紀にホイヘンスに発見されたタイタンは土星の最大衛星で、望遠鏡で見ることができます。画像で位置を確認して、観測してみてください。土星の衛星は yu の古い資料では18個ですが、今はもっと見つかっているかも。ちなみに土星の自転周期は11時間足らずです。




11月07日20時から2日間の4時間毎の動き









画像の見方



 画像下欄左に時刻が表示されます。右に経緯度が表示されます。観測地を三重県で表示していますので、あなたの居住地との経度のずれにより時刻を考慮して下さい。経度が東に1度ずれると4分早まり、西に1度ずれると4分遅くなります。
 アニメGIFの場合、読み込みと平行して表示していきますが、すべて読み込み終わった段階、つまり2巡目の表示になってはじめて正しい時間間隔で表示されることになります。1枚目には下欄に「START]が、最後には「END」が表示されるので目印にしてください。
おおよそ(分) 那覇-36 佐多岬-24 宇和島-16 倉敷-12 東京+12 花巻+18 旭川+23







衝の土星

1999年11月07日



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