プリオシン海岸  プリオシン通信

初秋のさびしさ

♪細いかげ長く落としてひとりの私




秋の風が吹く前に、政界から風が吹いてきた。政権放り投げ首相二代目が出てしまいました。この国はいつの間にか政情不安の発展途上国になってしまっていた。

前回取り上げたオリンピック開会式の少女の口パクの件はチャン・イーモウ監督自身の提案でした。なんら悪びれた色もなし。ショウ・ビジネスに身を置く人だから、そんなことぐらいなんでもないことなんでしょう。確かにこれで彼の映画の評価が下がるわけでもない。でも、僕には彼の映画の見方が変わってしまう。上手に嘘をついて楽しませてくれる映画作家であっても、そこにまごころはない。

結局オリンピック総集編を見ることもなく、北京オリンピックは終わってしまいました。でも、新聞やTVニュースで盛んに報道されていたから、それなりに分かってますよ。新聞の一面にデカデカと載っていれば読む気がなくともインプットされますから......(^_^)

自分が勉強したいことを毎日少しずつ新聞の一面に載せてくれるとうれしいな。ネット新聞なら可能だよね。これビジネスになる?

総じて、新聞はオリンピックの裏面も報道していましたが、TVは皆無に近いほどなかったような。こういうところにメディアの違いが現れる。

オリンピックに政治を絡ませるな、とよく言われるけど、そんな馬鹿な.....と思う。すぐ前で人が殺し合っているのに、俺の方が速いだの、私の方が上手いだのと競うのがオリンピック精神なら、そんなものいらない。政治がからまない人間活動なんてない。

恋愛だって政治が絡んでる。だって、定額減税されたら、デート代がいくらか助かるでしょ......(^_^) でも、僕は定額減税は反対。なぜって、今はあまり税金払ってないから.......(^^ゞ 庶民が借金しないように頑張っているのに、国が借金してしまったらその努力が水の泡だもの。

♪あれは三年前 止めるあなた(『喝采』ちあきなおみ歌 吉田旺作詞) ではなくて二年前の冬です。雑誌『大法輪』(2008年12月号)に載った巨峰のすまし汁を試す約束を昨夏は忘れておりました。新築工事で頭を痛めておりましたから。この号は精進料理の特集でした。

しかし、「すまし汁と葡萄」というかなり無理そうな組み合わせ。止めるあなたがいないので、挑戦してみました。まあ、止められてもやるけど.......(^^ゞ

---- 巨峰のすまし汁 一人分レシピ ----
巨峰のすまし汁 【茗荷2個(30g) 薄揚げ10g 昆布だし200ml 酒大さじ2 みりん大さじ1 薄口醤油小さじ1 塩少々 種なし巨峰5〜6粒(80g)】

1.茗荷を縦割りにし、薄揚げを細切りにする
2.上記調味料を煮て、すまし地を作る
3.巨峰の皮を剥いておき、2を椀に注いでから巨峰を盛りつける。
----------------------------------

うちは巨峰系の「藤稔」で葡萄では一番の大粒。一粒で20g〜25gぐらいになります。で、4粒にしました。

結論。なんで結論なんじゃい? なんかそう言いたくなる気分なんだよねぇ〜

予想通りの味わいでした。お寺で精進料理をいただく分にはその場の雰囲気でこれは面白い一品になります。しかし、家庭では「う〜ん」だなあ。

藤稔は酸味が少なくて甘みが強いので、またちょっと違った味になったのかもしれないけど、葡萄が勝ちすぎる。精々一粒にするか、隠し味にして葡萄を取り去ってしまうかするといいかもしれない。汁に出た葡萄の香りと甘みは、不思議な味わいがして、不味いというわけではない。しかし、面白い一品という範疇からは逃れられない。

このレシピを作ったお坊さんはサイトも持っています。
典座ネット http://www.tenzo.net/

ふと気がつけば、プリオシン海岸を始めてちょうど10年。10年継続できるとは予想外でしたが、ほったらかしのままのサイトになったのも予想外.......(^^ゞ つまり、継続と言うよりは放置でした.....m<_ _>m そんな状況にもかかわらず、アクセスは20万を超えており、みなさんに感謝するばかりです。

10年間、ありがとうございました。もうしばらくお付き合いください。

数年前、10周年にあわせて新「銀河鉄道ツアー」を公開するつもりで計画しましたが、まったく手つかず。否、一応ツアーの出発日に関することについてはレポートしたように、下準備したものもあるのですが、プログラムについては「プ」止まり。オナラにもならない。

『銀河鉄道の夜』はいつか
http://pliocena.com/rail/date.html

この10年の間の技術的な進歩で、今のツアーとは比較にならないほど滑らかで大きなスクリーンでアニメーション化できるのですが、その意欲が湧かない。

BGMについても協力してくれる人が現れたのですが、この人とも今はもう連絡がつかなくなっている。

でも、諦めたわけではないです。死ぬまでには新バージョンを作って、様々なメディアで表現される「銀河鉄道の夜」の星空バージョンとして楽しんでもらいたい。

人の命は儚くて、この記事を最後に死ぬかもしれないから偉そうなことは言えないけど。

先日、中学の同級生が死んだという知らせがありました。コンクリート会社の工場長だったようです。中学卒業以来交友のない人でしたが、小学生の時に彼の誕生会に招待を受けたことがあったことを思い出しました。

当時誕生会をするのはお金持ちとか、家柄が良いとか、そういう類のお家でしたが、彼はお金持ちの子で、鉄筋コンクリートの立派な家。僕は少々緊張して出掛けました。

お祝いに持って行ったものは、鉛筆2本.......(^^ゞ 当時、高級な鉛筆が発売されて、それを贈ったのです。高級といっても、たぶん1本百円だった。コンクリート会社と言えば電柱とかを作る会社。いつの間にか彼は1本何万円の大きな鉛筆を作っていたんだな。

人は自分の誕生会にひとを招待できても、自分の告別式には誰も招待できません。やはり寂しいものです。

♪いつものように 幕があく
降りそそぐライトの その中
それでも わたしは
今日も恋の歌 うたってる

2008-09-02 Tue


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