「シネマ短評」のトップを表示します


2015年04月


☆☆☆○○
シンデレラ(2015) 邦題 シンデレラ (2015)
原題 Cinderella
制作 2015年 上映 105分
監督 ケネス・ブラナー 地域 アメリカ
シャルル・ペローの童話に少々エピソードが付加されてはいるものの、ほぼ原作に忠実な展開です。継母の心理描写が丁寧になっているという前評判を耳にしていましたが、大したことありませんでした。義妹たちもただのバカ娘だし、戯画化された登場人物ばかりで実写化した意味をどこに見いだすかと言えば、ファッションということになるのでしょうか。
しかたがない。王子がガラスの靴をシンデレラに履かせるシーンに期待をかけましたが、やはり裏切られました。裸足で家事をしていたはずのシンデレラの素足の美しいこと。きれいなものにきれいなものを被せてなんの意味があるでしょうか。せめてこのシーンぐらいはうす汚れた足にきらめく靴を履かせてもらいたかった。それでこそテーマもガラスの靴も輝いたはず。


☆☆☆○○
ワイルド・スピード SKY MISSION 邦題 ワイルド・スピード SKY MISSION
原題 FURIOUS 7
制作 2015年 上映 138分
監督 ジェームズ・ワン 地域 アメリカ
アクション映画は好きだったのに、最近は退屈するようになってきました。この作品の目まぐるしいアクションシーンにまで退屈するようでは、もうアクション映画を見る資格なしかも。
弟の敵討ちというデッカードの復讐に対抗する話ですから、その後の展開も含めてよくある話。ジェイソン・ステイサムは最近は悪役をしていないから、悪役が似合わなくなってきました。つまらん話でごめんなさいということでもないのでしょうが、車が空を飛ぶアクションで度肝を抜こうという発想。未来の車じゃないので、空を飛ぶ車は荒唐無稽すぎてかえってつまりません。
車はいろんなシーンを演じるけれど、人間は型通りの演技ばかり。これなら車だけの映画にした方がすっきりと面白いかも。安っぽくない、深みのあるストーリーのアクション映画が見たい。撮影とは関係ないですけれど、ポール・ウォーカーが衝突事故で死んだのでこれが遺作になりました。ワイルドでなく、マイルドな運転でいきましょう。


☆☆☆★○
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 邦題 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
原題 Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
制作 2014年 上映 120分
監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ 地域 アメリカ
アカデミー作品賞受賞ですが、前半はかなり退屈しました。だいたい奇をてらったような映画は苦手。基本的にはカットなしで、シームレスな映像になっているのでカメラが回り込むようになってドライブ感があり、リーガンの心象には似合うのかもしれませんが、最初から最後までそれに付き合うのもなかなか疲れます。後半になってようやく面白くなってきましたが、通好みの作品だと思います。
バードマン人気という過去に囚われている映画俳優の幻想が入り込む話は、しだいに舞台の登場人物に囚われていくナタリー・ポートマンの『ブラック・スワン』(2010)と比べて見ると面白そうです。どっちも鳥関連というだけでなく、ラストシーンも重なるところがあります。
マイケル・キートンはこの作品がいちばんいいです。



プリオシン海岸トップへ