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2014年12月


☆☆○○○
The Interview 邦題 ザ・インタビュー
原題 The Interview
制作 2014年 上映 112分
監督 エヴァン・ゴールドバーグ
セス・ローゲン
地域 アメリカ
ソニー・ピクチャーズに対してのサイバー攻撃で上映中止になって物議をかもした作品。北朝鮮が気にする必要もないレベルの出来です。
インタビューを装って金正恩を暗殺するという設定は『アルゴ』(2012)を想起するところがあります。『アルゴ』は実話がベースになっており、イランアのメリカ大使館に幽閉された人質を奪還する作戦で、映画制作を装っていました。どちらの設定もアメリカらしさがあります。
『ザ・インタビュー』はコメディにもかかわらず、北朝鮮という実在の国家をベースにしてしまったことがこの失敗作の最大の原因ではないでしょうか。勝手に失敗作と決めつけてしまっていますが、チャップリンの『独裁者』がナチスドイツではなく架空の国トメニアを設定したように、やはり架空の国とすべきでした。アメリカらしく下品なのはともかく、内容が陳腐で退屈。
考えてみれば、テロ支援国家、あるいはテロ国家でありながら、アメリカが手を下せていない国が北朝鮮です。しかし、手を下してしまった国はどの国家も混乱状態に陥ってしまっています。それなのに、まだこんな作品を作ってしまうという視野狭窄には唖然。もっと自国アメリカを笑い飛ばす視点があってもいいはず。
実在の国を茶化すという話題だけの映画です。


☆☆☆○○
ゴーン・ガール 邦題 ゴーン・ガール
原題 Gone Girl
制作 2014年 上映 149分
監督 デヴィッド・フィンチャー 地域 アメリカ
ベン・アフレックの映画かと思って見ていたら、次第にロザムンド・パイクの映画になっていく作品でした。ロザムンド・パイクは演じるのが楽しかったのではないかと思います。もう少しユーモアがあったら、ヒッチコック作品になりそうな展開です。ポスターの雰囲気とぜんぜん合致していないような.....
妻の不自然な失踪から始まる作品ですが、謎を解こうとする刑事と騒ぎ立てるマスコミが物語の牽引役になるのはアメリカの常道です。アメリカではこういうのが受けるのでしょう。そんな新味のない演出が続いて2時間半は長すぎる。だから減点です。
ミステリーとサスペンスのバランスをどう取るかうまくいかなかったような気がするし、絵に魅力がないです。ロザムンド・パイクを楽しみましょう。


☆☆★○○
チェイス! 邦題 チェイス!
原題 Dhoom: 3
制作 2013年 上映 172分
監督 ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ 地域 インド
インドの新しい波の作品ではなくて、伝統的なダンスと活劇と人情物の映画です。しかし、舞台はシカゴで、サーカスを組み合わせています。原題からシリーズ物であることがわかりますが、主演はシリーズの刑事コンビではなくて、追われる復讐者アーミル・カーン。
インドの新しい作品に慣れてきたこともあるのか、べたな展開と演出についていくのがなかなか難しくなってきました。いろんなところで納得のいかない設定や展開があってインド人はこれで納得できるのかしら?理屈をぜんぶすっ飛ばして、絵になればよいのか?日本の時代劇もそういうものはたくさんありましたけれど。
アクションもあまりにバカバカしいし、スローモーションの多用でメイキングを見ているかのよう。ヒロインの使い道にも困っているようで、ダンスシーンがいちばん力が入っている作品になってしまったかも。



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