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2014年05月


☆☆☆○○
ラスト・ベガス 邦題 ラスト・ベガス
原題 Last Vegas
制作 2013年 上映 105分
監督 ジョン・タートルトーブ 地域 アメリカ
バチェラー・パーティの老年版です。普通なら青春からの卒業というサブテーマが横たわるところですけれど、青春はすでに遠くに去り、人生悲喜こもごもというテーマが浮上することになります。4人とも主演級どころかそれ以上のキャストですから贅沢な布陣です。そこに紅一点のメアリー・スティーンバージェンがマドンナ役で登場しています。下の作品で言及した『ヘルプ 心がつなぐストーリー』 (2011)ではミス・スタインという編集者を演じていました。この人は若い時から細身のイメージでしたが、今回は豊満なイメージ。歌も披露しています。
それなりのお年なので羽目の外し方も大人しく、コメディというには少々笑いに欠けるきらいがあり、終盤まで少々退屈気味でした。しかし、さすがに老年版だけあって、バチェラー・パーティというアメリカ映画の定番からすこしはみ出た味付けがあって、印象に残る場面もありました。


☆☆☆○○
MAMA 邦題 MAMA
原題 MAMA
制作 2013年 上映 100分
監督 アンディ・ムスキエティ 地域 カナダ・スペイン
主演のジェシカ・チャステインは『ヘルプ 心がつなぐストーリー』 (2011)以降ずっと見ていますが、今回はロックバンドのメンバーという出で立ち。これがよく似合っている。
今作はゴーストもののホラーです。絵作りで面白いシーンはあるものの、話として単純で新味はありません。前半は見物がなくて少々退屈です。後半でようやく陰の主役が登場してきますが、キャラクターとしての魅力があまりないので普通作になりました。
伏線の描き込みが少ないので物語としての膨らみがなく、見た目の造形で怖がらせようという趣向にとどまっています。こんなのよりジェシカ・チャステインのコメディかアクション作品が見たい。


☆☆☆★○
プリズナーズ 邦題 プリズナーズ
原題 Prisoners
制作 2013年 上映 153分
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 地域 アメリカ
少女誘拐をモチーフにした作品です。当然悲惨な展開になるのでパスしたいところですが、ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールが出演しているので見ました。長尺です。この種のサスペンス映画のいろんなところが取り入れられていて、特に『瞳の奥の秘密』(2009)の復讐的な味付けが一番話題になるところなんでしょう。長尺となっているのはそんないろんな作品が複層的に仕込まれているせいです。タイトルになっている「Prisoners」も複数となって、二重三重の意味が付加されています。
展開はだれることもなく一気に見せます。しかし、刑事が一人で捜査を進めているかような演出やラッキーな偶然が多すぎることが気になります。犯人がわかりやすいというのも残念。容疑者への拷問は被害者の命を救うためには許されるという、僕たちが心の奥にしまい込んでいる不正義は「善き人」の中にもあることを示しつつ、その不正義に囚われる囚人となるのか、不正義を心の中に幽閉して善人でありつづけるのか、神と対話しつつ考える作品です。



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