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2014年04月


☆☆☆★○
レイルウェイ 運命の旅路 邦題 レイルウェイ 運命の旅路
原題 The Railway Man
制作 2013年 上映 116分
監督 ジョナサン・テプリツキー 地域 オーストラリア・イギリス
泰緬鉄道をめぐる歴史的な事実は『戦場にかける橋』(1957)で初めて知りました。今でも日本人のほとんどは無関心か、あるいは今ならもっと無関心でいたいのかもしれません。『戦場にかける橋』は現場での人間ドラマが展開する作品でしたが、『レイルウェイ 運命の旅路』は実話に基づく個人の視点から描くもので、憎しみと和解をテーマにして現在と当時という時間を行き来します。キャストはみんな一流ですから言うことなしです。
今までもこうした作品はたくさんあるのでどういう演出をするのか興味のあるところでしたが、ストレートな感じです。パースペクティブが個人の範囲なので、今の日本の世相ならイギリスだって植民地でひどいことをやっていたじゃないかという見方をされてしまう危惧がありそうです。最後に捕虜だったローマクス(コリン・ファース)と通訳だった長瀬(真田広之)は「great friends」になったと字幕が出ます。その関係はどのようにして成し遂げられたのか、そちらの方が見たいと思いました。


☆☆★○○
シャドウハンター 邦題 シャドウハンター
原題 The Mortal Instruments: City of Bones
制作 2013年 上映 130分
監督 ハラルド・ズワルト 地域 アメリカ・ドイツ・カナダ
退屈しのぎなら見ることはできてもそれ以上ではない作品。実は普通ではなかった少女が助太刀に守られながら妖魔と闘うという定番のフレームに見慣れた映像を重ねただけです。犬の頭が二つに裂けるだの、光の柱が空に向けて立つなど二番煎じばかり。同じ煎じものなら、おいしいコーヒーが出る喫茶店に出かけた方がいいです。


☆☆☆★○
リベンジ・マッチ 邦題 リベンジ・マッチ
原題 Grudge Match
制作 2013年 上映 113分
監督 ピーター・シーガル 地域 アメリカ
あまり気乗りはしないものの、ロバート・デ・ニーロの『レイジング・ブル』(1980)もシルヴェスター・スタローンの『ロッキー』(1976)も見ている者としては見るしかないでしょという感じですが、予想外に見られる作品になっています。
ストーリーは目新しさに欠けるし、やはりボクシング映画にもなりませんでしたが、二人の俳優が歩んできた道が対照的に見えて面白かったです。スタローンの一本気男、デ・ニーロの一癖ある男という役割分担はそれぞれの出演作の歴史を背負ってもいるようで感慨深いものがあります。
二人のリングでの表情がいい。銃なんか構えず、素の肉体を見せるスタローンはいいです。久しぶりに滴る汗を見せてくれるデ・ニーロもうれしい。『レイジング・ブル』では減量が話題になったデ・ニーロは今回も減量したのでしょうか。ついついウエストを見てしまいました。
この映画が若い人が見ても面白かどうかは不明です。



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