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2013年06月


☆☆☆★○
欲望のバージニア 邦題 欲望のバージニア
原題 Lawless
制作 2012年 上映 116分
監督 ジョン・ヒルコート 地域 アメリカ
原題通りの無法状態を描いたものですが、単なる犯罪ものではありません。密造酒なんて犯罪に数えられないという背景があって、ビジネスに賄賂を要求する取締官たちとの抗争という趣です。しかも、街中ではなく、田舎です。舞台はバージニアですから、南部ですね。
禁酒法時代のギャングものはアメリカ映画の1ジャンルと言ってもいいぐらいです。最後は逮捕されたり死んだりという顛末になるはずですが、これはほぼハッピーエンド。 あれだけ負傷して死なないなんてありえないし、無法にもほどがあると思いますが、実話ものなので基本に嘘はないのでしょう。演出が派手過ぎるのが嘘っぽく思えてしまう原因でしょうか。そういう意味ではエンターテインメント度が高い作品です。
ストーリーがどうのこうのというよりスターたちの演技を楽しみましょうということです。残虐なシーンはやはり苦手ですが、トム・ハーディとゲイリー・オールドマンが渋い。ガイ・ピアースは作品ごとにスタイルを変える人ですね。取締官という難しい役でしたが、当初は成功していたものの、しだいにつまらなくなる演出になってしまいました。
末弟のシャイア・ラブーフが物語の進行役になっていて、今回も手慣れたもの。ジェシカ・チャステインの容貌はちょっと昔の時代に合う人なので、この時代の絵にピッタリでした。しかし、役どころとしては少し物足りないです。ミア・ワシコウスカはおぼこな娘役なので、深みを出す場面はなし。
話の展開にほぼ策略というものがなく、田舎らしく朴訥とした登場人物たちです。この手のジャンルが好きな人やお気に入りの俳優がいるなら面白いと思います。


☆☆☆○○
スタンリーのお弁当箱 邦題 スタンリーのお弁当箱
原題 Stanley Ka Dabba
制作 2011年 上映 96分
監督 アモール・グプテ 地域 インド
毎土曜日のワークショップで1年半。1眼レフカメラでの撮影。子ども達は映画を撮影しているとは知らなかった。そういう変わり種インド映画です。
評価の高い作品ですが、僕はどうも腑に落ちません。撮影方法が特殊なので子どもたちの表情に演技臭がないのはわかります。しかし、自然かと言えばそうでもない。映像はドキュメンタリー風なので、そう見えやすいですけれど。
監督が演じている国語教師ヴァルマーの所行はあまりに現実離れしています。教師には常識からかけ離れた人がいるのは理解できますが、自分の弁当を持ってこないで児童たちの弁当を狙っているなんて。コメディーなら面白い設定ですけどね。しかも、弁当を持ってこれないスタンリー(監督の息子)には学校に来る資格がないとまで言います。その一方で級友たちはどこまでも優しい。
結局、ヴァルマーは自責の念と同僚からの非難で学校を去ることになります。では、この同僚たちはスタンリーのことを理解できていたのかと言えば、そうではないのです。スタンリーは弁当を持ってこれるようにはなりましたが、彼は自分の生活を隠し続けています。
そういうわけで、人物像がうすっぺらできちんと描けていないと思います。設定を決めての場面だけを集めて、それをコラージュしたとも言える手法なので、子どもたちは物語全体を理解していません。深みは出せないでしょう。良し悪しを含めて企画だけは買いです。


☆☆☆★○
コン・ティキ 邦題 コン・ティキ
原題 Kon-Tiki
制作 2012年 上映 113分
監督 ヨアヒム・ローニング 地域 イギリス・ノルウェー・デンマーク・ドイツ
少年時代に『コンチキ号漂流記』を読みました。いつだったかドキュメンタリー映画も見た記憶があります。当時ワクワクしましたね。こういう興味が我がサイトの「世界の黄昏」コンテンツへと結びついているのでしょう。
ポリネシア人の先祖はアジアではなく、南米から渡来したという説を実証するための、人類学者トール・ヘイエルダールの科学実験というか冒険でしたが、『コンチキ号漂流記』ではそんなことよりも航海途中の不思議な出来事の方が記憶に残っています。
さて、映画の方は意外と淡々とした進行具合で、一部迫力のある映像はあったものの、ワクワクするような場面はほとんどありませんでした。この仮説や冒険の構想についてはあまり詳しい解説がなく、どことなく行き当たりばったりみたいな感すら漂っていました。これが成功へと結びついていく盛り上がりの欠如の原因かもしれません。
トール・ヘイエルダールの息子が語っているように、101日間のほとんどは晴れて平穏な航海だったそうですから、事実に近い演出ということになるのかもしれません。しかし、映画としてはもっとワクワクさせてほしかったと思います。しかしながら、映像化してくれたということで甘めの評価をしておきます。


☆☆★○○
殺しのナンバー 邦題 殺しのナンバー
原題 The Numbers Station
制作 2013年 上映 89分
監督 カスパー・バーフォード 地域 アメリカ
極秘指令の乱数放送局を舞台にしたスパイものです。ジョン・キューザックが主演なので、暗殺も仕事のうちなのに暗殺現場を目撃された娘を殺せないという、甘い設定です。マリン・アッカーマンがキューザックに護衛される暗号オペレーターとして助演しています。
かなりツッコミどころのあるストーリーは単純だし、演出もありきたりなので、暇つぶしにどうぞという作品です。しかし、殺さないことがわかりきっているのに、わざわざ殺す場面を入れて、これはイメージしてみただけでしたというようなアザトイ演出は大嫌いです。
ところで、夕刊にジェームズ・ガンドルフィーニが心臓発作という死亡記事が出ていました。まだ51歳。そんなに若かったのか。最近では『ジャッキー・コーガン』や『ゼロ・ダーク・サーティ』。お勧めは主演作の『クリステン・スチュワート ロストガール』(2010年)。彼が主演なのに、クリステン・スチュワートの冠がつく邦題は悲しい。原題は 'Welcome to the Rileys' 劇場公開されませんでしたが、2011年9月にコメントしています。
役者が地味だと作品が良くても公開されず、有名俳優ならつまらない作品でも公開されます。こういうのが洋画低迷の一因なのではないでしょうか。


☆☆☆★○
忘れられない人 邦題 忘れられない人
原題 Untamed Heart
制作 1993年 上映 102分
監督 トニー・ビル 地域 アメリカ
クリスチャン・スレイターとマリサ・トメイのラブストーリーです。クリスチャン・スレイターの方が名前が先に出ますけれど、どちらかと言えば、マリサ・トメイが主演。『いとこのビニー』(1992年)でアカデミー助演賞をもらった後の作品になります。
『いとこのビニー』では鼻っ柱の強い女性でしたが、こちらは可愛らしい女性を演じています。いつでもキュートですけれど。
この邦題は嫌い。原題はアダムの心臓病とその純粋な心を表現したものです。ラブストーリー物にはよく二人の合い言葉みたいなのが出てきます。この作品では、おっとりのアダムと快活なキャロラインの性格を反映して、"I wasn't finished."と"Finish."の組み合わせです。アダムが話し終わらないうちにキャロラインが口を挟んじゃうんです。このシーンが大好き。このセリフが上手く使われていて、キャロラインの人生のつまずきの説明にも使われますし、ラストシーンにも活かされています。'finish' という言葉が光ります。吹き替えでなく、字幕で見てください。
この作品は90年代にTV放送で見ましたけれど、マリサ・トメイが見たくなって今回はDVD。ブルーレイは出ていません。はっきり言って、古典的というか陳腐な物語なんですけれど、この二人のお陰で瑞々しい作品になっています。助演で親友役のロージー・ペレスもいいです。
月初めに見た『バレット』(2012年)でクリスチャン・スレイターの凋落ぶりが寂しいと書きましたが、どこかで路線を間違えてしまったのでしょう。マリサ・トメイは老女になってもやっていけそうです。


☆☆☆★○
10人の泥棒たち 邦題 10人の泥棒たち
原題      英題:The Thieves
制作 2012年 上映 138分
監督 チェ・ドンフン 地域 韓国
映画の多言語化が進んでいることはすでに触れていますが、これは4カ国語です。邦題からわかるように、『オーシャンズ11』(2001年)の亜流とも言える作品です。『オーシャンズ11』だけでなく、ハリウッドのアクション作品からいろんなことを学んでいることがわかるような演出です。
2時間をかなり超えるだけあって内容は盛りだくさんですが、中だるみしている嫌いがあります。しかし、キャラがわかりやすく、面白く見ることができました。大好きな『猟奇的な彼女』 (2001年)のチョン・ジヒョンは『ラスト・ブラッド』(2008年)ではまったくつまりませんでしたが、今作では魅力的に演じています。
特筆すべきはビルの壁面でのワイヤーを使ったアクションです。今まで見た映画の中で、壁面の戦い場面としては最高の出来です。アクションもすごいけれど、欧米のスタイリッシュな絵ではなく、アジアの生活感あふれるビルが絵としてとても面白い仕上がりになっています。ここだけでも見てほしいです。


☆☆☆★○
嘆きのピエタ 邦題 嘆きのピエタ
原題     英題:Pieta
制作 2012年 上映 104分
監督 キム・ギドク 地域 韓国
韓国はキリスト教徒の多い国なので、聖母マリアをモチーフとするこういう作品を作ることができるし、西洋も受け入れやすいと思えます。これがヴェネチア国際映画祭での金獅子賞につながった一因ではないでしょうか。生命よりも魂の救済を重視するテーマは日本人には少々なじめないところがあるように思えます。
生まれてすぐに母親に捨てられ、凶悪な取り立て屋になっている主人公イ・ガンドの前に突然母親が現れるところから物語は始まります。なぜ?という問いは封じ込まれたままに、あっけなく母親チャン・ミソンの策略にはまっていくイ・ガンド。
テーマ性が強い作品なので、ストーリー展開は荒いし、演出も非現実的な部分がいろいろあります。しかし、それは逆に詩的であるとも言えるし、シンボリックだと言う評価に転じることはできるでしょう。
母と子はそれぞれに贖罪のために血を流し、その赤い軌跡を観客に残して消えていきます。完結的で物語としてはいいのでしょうが、きれいすぎるというわだかまりが残りました。


☆☆☆★○
華麗なるギャツビー 邦題 華麗なるギャツビー
原題 The Great Gatsby
制作 2012年 上映 142分
監督 バズ・ラーマン 地域 アメリカ
そもそもこの小説はそんなに好きではありません。しかし、ロバート・レッドフォードの『華麗なるギャツビー』(1974年)もレオナルド・ディカプリオの今作もそれなりに映画としてのたたずまいは好きです。今ギャツビーをやるなら、やはりディカプリオだと思います。
今作はかなり絵に凝っている感じで、CGをふんだんに使ったカメラワークが縦横無尽の働きをしています。パーティ場面はいくら富豪とは言え、プライベートな範疇を超えた絢爛さ。これらを面白いと思えるかどうかで評価がずいぶん変わってくるかも。
今作はあまりギャツビーが謎めいていないように思えます。ニック・キャラウェイ役のトビー・マグワイアが語り部として作品を支えるいい仕事をしています。


☆☆★○○
邦題 ファインド・アウト
原題 Gone
制作 2012年 上映 94分
監督 エイトール・ダリア 地域 アメリカ
2年前に誘拐されて奇跡的に脱出できた主人公ジルは警察には妄想として扱われました。そして、今度は妹が誘拐されて、また警察には相手にされず自分で妹を救出に向かいます。
信じてもらえない話はよくありますが、昔なら主人公が真実を解き明かすことになるのが常道でした。最近は実はやっぱり妄想でしたという展開が多いですよね。さて、今回はどっちかなと見たわけですが、これは種明かししない方が親切でしょうか。犯人と思しき男が播いていく手がかりは必然であるべきはずなのに、偶然ばかり重なってトントン拍子で展開していきます。しかも、結末まで拍子抜けで、最後の最後には矛盾までオマケがついてきます。
主人公の妄想と言いながら妄想ではないと言いたがる心理は理解できますが、作品としては失格です。アマンダ・セイフライド作品はあまりぱっとしません。


☆☆☆○○
ハード・ラッシュ 邦題 ハード・ラッシュ
原題 Contraband
制作 2012年 上映 109分
監督 バルタザール・コルマウクル 地域 アメリカ
Contraband の意味は密輸で、偽札という変わり種です。サスペンスをウリにしているようですが、クライムアクションです。しかし、サスペンスも中途半端だし、アクションとしても中途半端。
犯罪から足を洗ったけれど、義理からまた犯罪に手を染めるという、よくあるパターンです。マーク・ウォールバーグのアクションB級作品。それ以上でもそれ以下でもなし、というところ。『ザ・シューター/極大射程』(2007年)はそこそこ面白かったのですが。
ケイト・ベッキンセイルの活躍場所はありませんでした。
紙幣が浮かぶシーンでは、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの『地下室のメロディー』(1963年)の傑作シーンを思い出しましたが、あちらは作戦の失敗で、こちらは作戦の成功です。しかし、映画としては見栄えがしなかったので、成功とは言い難いです。


☆☆☆★○
インポッシブル 邦題 インポッシブル
原題 Lo imposible
制作 2012年 上映 114分
監督 J・A・バヨナ 地域 スペイン・アメリカ
実話物です。スマトラ島のあの凄まじい津波にのみ込まれながら家族が5人とも助かるというのは奇跡というほかありません。前に津波映画を見たのは東日本大震災直前のクリント・イーストウッド監督作品『ヒア アフター』でした。これは公開途中で打ち切りになりました。
今作の映像や音響は『ヒア アフター』を上回る臨場感ですから、津波体験者にはとても耐えられるものではありません。体験者でなくとも多くの人が衝撃を受けた大震災ですから、それなりの心の準備をした方がいいです。
結末をすでに書いてしまいましたが、家族5人が無事であったことが観客にはまもなく知らされます。ですから、その後はすれ違いになった家族がどうやってお互いを見つけ出すかという話になります。家族が再会する場面はもちろん感動を呼ぶものですが、みんなが無事であったというクライマックスはすでに通過しているので語りの弱さは否めません。
ただし、家族だけの命ではなく家族以外の命への視線があって、それが作品に広がりをもたらしています。母親マリアと長男ルーカスが命の危険を顧みずにダニエルという少年を助けたことが、生き延びたという安堵だけでなく生きる希望につながっていきます。
人は日ごろ他人の幸せを妬む生き物です。そして、過酷な状況下に置かれた時にはそれが憎しみに変化することがあります。しかし、過酷な状況下ゆえ逆に強く他人の幸せを願うこともあります。東日本大震災でも多く見られた現象です。奇跡というのはそういうことなのかもしれません。


☆☆★○○
G.I.ジョー バック2リベンジ 邦題 G.I.ジョー バック2リベンジ
原題 G.I. Joe: Retaliation
制作 2013年 上映 111分
監督 ジョン・M・チュウ 地域 アメリカ
G.I.ジョーはアメリカという軍事大国が生み出したものに他なりませんが、武器見本市の広報作品を見ているかのような感があります。
ストーリーはこのジャンル特有の展開で取り立てて言うべきものもありません。チャニング・テイタムのリタイアや、ブルース・ウィリスとドウェイン・ジョンソンの新登場は失敗です。アクションは絶壁でのカメラワークが面白かったものの、小さな爆発から都市の大破壊まで、大量破壊の連続シーンには疲労感を覚えてしまいます。
他国でこんなに大量の人々が死んでいるのにG.I.ジョーの表彰式が行われるという脳天気さには、いくらただのアクション作品であったとしても、アメリカだけが世界じゃないよと思ってしまいます。


☆☆☆○○
パパの木 邦題 パパの木
原題 The Tree
制作 2010年 上映 100分
監督 ジュリー・ベルトゥチェリ 地域 フランス・オーストラリア
シャルロット・ゲンズブールの家族映画とはちょっと意外。4人の子どもの父親でもある夫を心臓発作で亡くし、その後の家族の再生を母ドーンと娘シモーンを軸にして描く作品です。
ドーンがどん底まで落ちた後に新しい男性に癒やされ、それを見た娘が不安定になるという展開はよくある話。父の魂が何かに宿っているように感じるというのもよくある。家族が再生する契機として嵐を使うのも常套手段。新しい部分はタイトルになっている巨木の存在だけでしょうか。
しっかりロケハンをやったんでしょう。この作品の主人公はこの巨木のたたずまいと言っていいです。しかし、作品での扱いはかなり無惨。
全体的に奥深さがなく、淡々と流れるような展開です。シャルロット・ゲンズブールはやはりこういう母親は似合いません。この作品での一番の見所は、強風で屋根を突き破って寝室に落ちてきた大きな枝に抱かれるようにゲンズブールがベッドに入るところです。こういうシーンには合う女優ですね。


☆☆☆○○
バレット 邦題 バレット
原題 Bullet to the Head
制作 2012年 上映 91分
監督 ウォルター・ヒル 地域 アメリカ
ウォルター・ヒルの監督作品をみるのは久しぶりのような気がします。黒澤の用心棒(1961年)のリメイク『ラストマン・スタンディング』(1996年)以来かも。もともとは脚本の人なんですよね。
悪徳警官たちも巻き込んだ悪人たちの殺し合いを描いたものです。シルベスター・スタローンは殺し屋役。今でも筋肉モリモリだから小さな拳銃では似合わないですけど。相棒となる刑事役の韓国系サン・カンとのコンビも『48時間』(1982年)のようにはいかなかったようです。
このウォルター・ヒルのヒット作でのコンビは服役囚エディ・マーフィと刑事ニック・ノルティでした。面白い組み合わせでした。今作は逆のキャスティングと言いたいところですが、コンビの定石、つまり凸凹という型になっていません。殺し屋とできる刑事ではそもそも無理。二人とも中途半端だし。
しかし、それ以外は定石。悪徳警官の扱い、娘を人質にする、裏切り、銃を捨ててタイマン。素手でのタイマンではありませんけれど、もう見飽きました。珍しかったのはクリスチャン・スレイターがアクションもせずに汚れ役で出演していたことです。鳴かず飛ばすになっちゃいましたからね。さびしい。


☆★○○○
マニアック 邦題 マニアック
原題 Maniac
制作 2012年 上映 89分
監督 フランク・カルフン 地域 フランス・アメリカ
『マニアック』(1980年)のリメイクだそうです。オリジナルは見ていません。マネキンの修復師の猟奇殺人というホラーなので、マニアックではない人は素通りするところです。イライジャ・ウッド主演ということで見ましたが、何度もリタイアしたくなりました。
殺人場面はやはり気色悪いし、話らしい話もなし。というか、なんともつまらない顛末です。一番嫌いなのは主人公の視線で撮影していることです。だから、イライジャ・ウッドが映るのは鏡を通すことになります。しかし、このルールは無意味にたまに破られています。
モキュメンタリーが嫌いなことは何度も表明していますが.......(^^ゞ.......こういう奇をてらった方法もよほどの工夫が必要になるところです。でも、それもなし。イライジャ・ウッドの声は映像から浮いてしまっています。RPGゲームをやっているみたいなものでしょうか。自分が吐いた反吐(へど)まだ見せられる始末。あるいはそれが狙いだったのでしょうか。
主人公のフランクは偏頭痛持ちなのですが、こっちまで偏頭痛がしてきました。偏頭痛を観客にうつすことがテーマだったら成功です。