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2012年08月


☆☆☆○○
ダブルフェイス 秘めた女 邦題 ダブルフェイス 秘めた女
原題 Ne te retourne pas
制作 2009年 上映 110分
監督 マリナ・ドゥ・ヴァン 地域 フランス
なんとも安っぽいタイトルの劇場未公開作品です。「秘めた女」なんて何の関係もありません。原題は「振り返らないで」ですね。ソフィー・マルソーとモニカ・ベルッチの組み合わせで見るだけです。
一人の主役のペルソナをほぼ前半はソフィー・マルソーが、後半はモニカ・ベルッチとなって、ラストシーンで二人が合流する流れです。この流れは事故で8歳以前の記憶を失っていた主人公ジャンヌが心理的な統合を図っていく過程と重なることになります。
こういう話は一昔前に流行った趣向で、今となってはかなり古くさい。まさか今頃こんな展開はないだろうと思って見ていただけに、あまりに素直な展開にがっかり。二十年ぐらい前に見たらそこそこは面白かったかもしれません。
しかし、素直ながらも一捻りがあって、事故後にペルソナが入れ替わって、自分が実は異父妹のジャンヌではなく、義父から愛されなかった姉のローザマリアであったことを知ることになります。時々幻想として現れていた少女こそが事故で死んだジャンヌでした。つまり、単なる個性の統合ではなくて、死んだ妹も含めて統合されていくことになります。
この作品はサスペンスを強調するあまり、病的な演出が強く出ていて失敗しています。サスペンスとしてはありきたりの範疇なのですが、ドラマにしていれば魅力的な二人の女優だし、少女役の二人もいい雰囲気を持っていたので、詩情ある作品になったと思えます。ですから、失敗作ながら評価は水準です。


☆☆☆○○
メリエスの素晴らしき映画魔術 邦題 メリエスの素晴らしき映画魔術
原題 Le voyage extraordinaire
制作 2011年 上映 63分
監督 セルジュ・ブロンベルグ
エリック・ランジュ
地域 フランス
タイトル通りのドキュメンタリーです。映画の歴史も描きながら、メリエスのマジック色が強い諸作品の紹介から、SF映画選で取り上げた『月世界旅行』のカラー版の修復作業なども取り上げています。『月世界旅行』(1902年)の絵コンテやフィルムへの色塗り作業などの様子なども出てきて、作品資料としても楽しめます。
ドキュメンタリー作品としては普通の構成で、地味な印象は否めません。メリエスらしく、もっと構成に工夫があっても良かったと思えます。


☆☆☆☆○
リービング・ラスベガス 邦題 リービング・ラスベガス
原題 Leaving Las Vegas
制作 1995年 上映 112分
監督 マイク・フィギス 地域 アメリカ
見るのは2回目でしょうか。これでアカデミー男優賞を得たニコラス・ケージの話をすべきなんでしょうが、あまり感動を覚えるような演技だとも思いません。はまり役ではあったんでしょうけれど。だから、エリザベス・シューの話をします。
初めて見たのは『リンク』(1986年)です。チンパンジーの進化がモチーフのサスペンスで、田舎娘という感じでした。そのせいか『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』(1989年)に出てきた時は結びつかず。そして、この作品に出てきた時も結びつかず。エロイお姉さんになりました。
『インビジブル』 (2000年)以来、エリザベス・シューの新作を見ていません。と思ったら、日本未公開の「Waking Madison」(2010年)を見ていました。脇役です。もうアカデミー賞は取れそうもありません。この作品での哀愁感漂う演技はなかなかのものだと思いますが、1995年の女優賞ノミネートはベテランの女優がそろい、仕方ありませんでした。
やはりアル中だった原作者は映画を見るまえに自殺したそうですが、アル中男と、男にとっては天使のような娼婦の悲恋ものです。よくある話ではありますけれど、エリザベス・シューが演じるセーラの、誰に語っているのかわからないモノローグのような語りが挿入されることで、大人のひとつの恋が結晶化されているところが非凡でしょうか。しかし、最後に二人の関係を解説するかのようなモノローグは不要でした。
バーで娼婦が男に声を掛ける時の決まり文句が、「会議のための出張ですか」というようなセリフでこれが不思議でした。欧米では一人で飲むのは普通じゃないそうで、出張と思われると大丈夫なんだそうです。娼婦はあなたが女を物色しているなんて思っていませんよと男の警戒を解くためのセリフなんですね。
恋というものははやり病のようなもので理屈も倫理もかるく乗り越えてしまうから、人は墜落を怖れずに空を飛んでしまうのでしょう。そんな恋の病熱は水疱瘡の痕のように一生残るのでしょうか。それは哀しい幸せでしょうか。それとも幸せな悲しみでしょうか。


☆☆☆★○
神弓-KAMIYUMI- 邦題 神弓-KAMIYUMI-
原題     英題;War of the Arrows
制作 2011年 上映 122分
監督 キム・ハンミン 地域 韓国
日韓間の波高い昨今ですが、これは日本の侵略ではなく、清の侵略を題材に取った戦場アクションです。1636年の丙子胡乱というのだそうです。昨年の韓国興業成績ナンバー1だけあって、愛国心に訴える演出がいろいろあります。中国側を鬼畜のように描く場面もありますが、中国人の誇りを尊重している描き方もしています。
映画としての題材としてもよくあることですから、新しくもありません。しかし、侵略を描くありきたりな出だしから、妹を救い出し、追走してくる敵から逃げつつ反撃していくという後半に入ってからはなかなか面白い展開になっています。虎を使ったCG場面は興醒めでしたけれど。
主人公ナミが弓の妙手となるまでの場面がまるで描かれていませんから、これを前半部分に挿入すると成長物語としても面白くなったように思います。アクションとしては及第点ですが、寄りのカメラばかりでごまかしているのでやはり面白みに欠けます。近頃は要の東西を問わず、寄りのカメラばかりでつまらないです。
それにしても韓国映画はエネルギッシュです。英語タイトルをつけてずっと世界に打って出ていますし、この調子で領土問題を訴えられたら、日本の盆栽映画では勝ち目なしです。エネルギーのない日本はやはり草食日本として、良識で世界を渡る国になるしかないでしょう。政治のどこにそんなもがあるかって? これから育てるんです。


☆☆☆★○
WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々 邦題 WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々
原題 Win Win
制作 2011年 上映 106分
監督 トム・マッカーシー 地域 アメリカ
ダメ男とダメ少年じゃなくて、運がないだけのこと。よく考えれば運がないばかりではないし。最高の日々じゃなくて、最低な日々もあるような喜怒哀楽の日々。タイトルは事実に基づいてつけてほしいもの。
アメリカ映画にはよくある不幸な子どもを預かる話のバリエーションです。正義感を持つけれど不正もやってしまう弁護士マイクと、タバコもタトゥーもやるけどレスリングが得意な少年カイルという組み合わせです。二人共に好演です。しかし、弁護士の妻ジャッキーが初めは少年に偏見を持っていたのに、少年が置かれた状況がわかってきて怒りをつのらせて少年を愛していく姿が良かったですね。人が行動するには怒りが必要なんです。愛と怒りには相互作用があります。それがマイクにもカイルにも見て取れます。
カイルの母親の描き方には不満も残りましたが、セリフなども含めていい脚本だったし、ポール・ジアマッティ、アレックス・シェイファー、エイミー・ライアンとみんないいキャストでした。


☆☆☆★○
アベンジャーズ 邦題 アベンジャーズ
原題 The Avengers
制作 2012年 上映 144分
監督 ジョス・ウェドン 地域 アメリカ
スーパー・ヒーローたちが集合して誰と何と戦うのだろうと思いましたが、つまらない相手になってしまい、出だしから期待感が消えてしまいました。そもそも「マイティ・ソー」(2011)がどうにもつまらなかった人ですから、その弟が悪役ではどうしようもない。 時間が長い分冗長になっているし。
端的に言えばお子様ランチで、子どもが好きなものを並べただけ。それでも3.5の評価をつけたのはスタッフの苦労をねぎらいたいからです。これだけの映像を作るのはほんとうに大変だと思います。逆に言えば、これだけの技術がありながら、映画的な快感を生み出せないのはなぜでしょうか。初期のCGは今から見れば稚拙以下のものでしたが、その分わくわくする見せ方を工夫していました。
この作品はメイキングを見る方がよっぽど面白いに違いないです。


☆☆☆☆○
ダークナイト ライジング 邦題 ダークナイト ライジング
原題 The Dark Knight Rises
制作 2012年 上映 164分
監督 クリストファー・ノーラン 地域 アメリカ
前作で4.5と評価してしまったので、今作はもう期待できないと思っていました。実際そのとおりでしたが、映像的なことを含めればやはりそれなりの評価です。それなり以上でしょうか。映像の迫力は映画館ならではのものがあります。
アメリカではこの作品の公開日に多数の人々が殺されました。オーロラ銃乱射事件です。そのためこの作品を見送った人もたくさんいることでしょう。前シリーズのバットマンならそういう憎悪を爆発させるような契機にはならなかったと思います。しかし、今のシリーズはダークで憎しみに満ちています。下に続く過去作のコメントは今作の公開に合わせて掲載するため春に書きためておいたものです。前作のコメントでは「このような出来のいい作品に行き着いたことが幸せであるかどうかは別問題」と書きましたが、残念なことにそのようなことになってしまいました。
このような憎しみはいったい誰に向けられているのか考えてしまいます。この作品の中で憎悪を向けられているのは、明らかに映画をアメリカで制作している資本も人々も含まれています。僕らがそれを娯楽として提供され楽しむことの意味について何も考えずに通り過ぎるのも難しそうです。それを教えてほしいと思って、いろんなところでコメントを読みましたが、だれも事件に触れていませんでした。では、映画評論家はどうかと言えば、公開からずいぶん日が経つのになぜか彼らの記事はほとんど出てきません。事件に触れていても、映画とは絡んでいません。こんな時にこそなにか話を聞かせてもらいたいものです。僕にはオーロラ銃乱射事件は『ダークナイト』と深いかかわりがあると思えます。
今作は荒唐無稽を荒唐無稽に感じさせないほどのストーリーも演出も見られず、『バットマン ビギンズ』レベルに戻ったと言えるし、話の内容も『バットマン ビギンズ』から続いているような演出です。とにかく演出が雑です。特に最後のどんでん返しはいただけません。あれをやるならキャストから考え直す必要がありそうです。
アメリカ映画の常ですが、核兵器を描く安易さと無知ぶりが露わです。細かいコメントは書く気が起こりませんが、出来が良すぎなくてホッとしている自分がいます。犠牲者のご冥福を祈ります。


☆☆☆☆★
ダークナイト 邦題 ダークナイト
原題 The Dark Knight
制作 2008年 上映 152分
監督 クリストファー・ノーラン 地域 アメリカ
この作品を象徴する人物はヒース・レジャーではなくて、ヒロインを死なせてしまうところに、コミック「バットマン」との訣別の意思を見て取れます。タイトルからも「バットマン」が消えました。ヒロインはやはりブロンド美女ではなく、前作でまだ曖昧だったところからマギー・ギレンホールという性格俳優を持ってきました。美人女優が出ないことに不満な方もいるようですが、これは正しい選択です。この作品にリアリティのない美女では台無しです。
演出は細部までこだわりって丁寧になされています。2回見ると、ここまで描いていたのかと思うシーンがたくさん出てきます。
しかし、このような出来のいい作品に行き着いたことが幸せであるかどうかは別問題で、オリジナルのバットマンの時代の方が幸せであるということを、ジョーカーが教えていることも間違いなさそうです。 ジョーカーの口のだらしなさは見事。だらしないという言葉は、こういう口から生まれてきた言葉なのかと思わせるほどです。


☆☆☆☆○
バットマン ビギンズ 邦題 バットマン ビギンズ
原題 Batman Begins
制作 2005年 上映 140分
監督 クリストファー・ノーラン 地域 アメリカ
この作品を象徴する人物はゲイリー・オールドマンですね。バットマンとオールドマンの組み合わせならクレイジーな役どころを演ずるはずなのに、シリアス一辺倒なのですから。コミックからの脱皮を図った新シリーズの幕開けは成功でした。このシリーズはゴッサム・シティを描くのではなく、現代のアメリカと密接にリンクする作品へと変貌しています。
アメリカ作品には修行の場としてヒマラヤはよく登場するので、どうしてまたヒマラヤなの?という違和感がこの作品の一番の欠点で、渡辺謙の役もはずれでした。英語のセリフを言うのが精一杯みたいな感じがあって、むしろいない方がすっきりしています。
今までずっと続いたブロンドのヒロインは消え、ケイティ・ホームズという華があるような、ないような曖昧なところへ舵を切っています。舵をしっかり切るところまでいっていない感じを受けますね。


☆☆★○○
バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 邦題 バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲
原題 Batman & Robin
制作 1997年 上映 124分
監督 ジョエル・シューマカー 地域 アメリカ
いよいよ旧シリーズの最終章。だんだん先祖返りの雰囲気を漂わせてきたバットマンはお気楽なキャラになってきました。その意味ではジョージ・クルーニーで正解です。ユマ・サーマン、シュワルツェネッガー、アリシア・シルヴァーストーンと登場人物もやはり多彩なままで、それぞれ勝手に動き回っているような嫌いもあります。不要なシーンを削ったら1時間半ぐらいで収まったかも。
旧シリーズはオリジナルの荒唐無稽なコメディにダークな味付けをしたことに始まり、有名どころがたくさん登場して、みんながそれぞれ怪演して楽しむという、いわばセレブリティたちの学芸会へと変化してきました。話の展開にツッコミを入れるのもアホらしくなってきましたから、このへんでシリーズを終わりとしたのは賢明でした。


☆☆☆○○
バットマン フォーエヴァー 邦題 バットマン フォーエヴァー
原題 Batman Forever
制作 1995年 上映 119分
監督 ジョエル・シューマカー 地域 アメリカ
監督と主演が交代したことで、バットマン主体のストーリーに戻りましたが、基本的な演出手法はティム・バートンを引き継いでいると言えます。ゴッサムシティの表情や怪人たちの荒唐無稽な言動はそのままです。
変化があったのは恋にうつつを抜かしたり、にんまりするバットマンが現れたこと。過去作にはここまで女に腑抜けになっているバットマンはいませんでした。ブルース・ウェインであった時は別ですが。あんな顔は見たくない。
バットカーのデザインは最悪になりました。他の乗り物もデバイスもみんなデザインはダメです。ロビンがサーカスの衣装を捨てたことはさすがに評価します。
相変わらず豪華メンバーです。ポスターでは中央に記されたトゥーフェイスのトミー・リー・ジョーンズは手持ち無沙汰の様子。リドラーであるジム・キャリーの手の内で動くことになるので、ロビンの家族の仇であり、ブルース・ウェインの両親の死を呼び起こす憎き相手としてはかすみがち。『マスク』 (1994年)を彷彿とさせるジム・キャリーの跳ねぶりが目立つ作品になっています。
登場人物が多いために、キャラの多彩さで物語が進行しているきらいがあって、お話自体はブルース・ウェインの悩みも含めて中途半端な感じは否めません。すでにドリュー・バリモアも名が知られていたのに、端役でしかありませんからね。


☆☆☆★○
バットマン リターンズ 邦題 バットマン リターンズ
原題 Batman Returns
制作 1992年 上映 128分
監督 ティム・バートン 地域 アメリカ
前作で少々影が薄かったバットマンは今回もそれを引きずり、怪物たちの引き立て役に徹しています。今回も豪華な配役と、ペンギンとキャット・ウーマンの二人も配して賑やかではありますが、ペンギンの造形は少々やり過ぎの感があります。バットマンの神髄である荒唐無稽路線へとまた還る予感を与えています。
美術にかなり比重がかかり、ストーリー展開はどうでもよくなりました。ゴッサムシティは完全にダークな色調に染められ、オリジナル・ムービーの明るさはどこにもありません。ペンギン役のダニー・デヴィートはやはりたいしたものですが、如何せん汚らしいので見ていて楽しくありません。キャット・ウーマンのミシェル・ファイファーだけが心のなぐさめです。このシリーズから傑作は生まれないことが見えてきました。


☆☆☆○○
バットマン 邦題 バットマン
原題 Batman
制作 1989年 上映 127分
監督 ティム・バートン 地域 アメリカ
公開当時は作品よりも宣伝がすごかっった記憶が。そこそこ楽しめた気もしますが、今見るとあまりパッとしません。大きな理由は『ダークナイト』(2008年)のせいです。『バットマン ビギンズ』(2005年)に始まった新シリーズはコミック「バットマン」から逸脱し、2作目には「バットマン」というタイトルがつかなかったように、『ダークナイト』はもうコミックのバットマンではなくなりました。そして、荒唐無稽のコミックをあそこまでシリアスに描けるという意味で画期的でした。このために旧シリーズのコミック系のバットマンがみんな色あせてしまったのです。
そもそもバットマンの魅力はあの荒唐無稽さにあったのですから、バットマンが好きな方にはまた別の評価があることでしょう。しかし、旧シリーズも1966年のオリジナルに比べればリアル度は上がっています。オリジナルはTV版の延長でした。原題が「Batman: The Movie」となっていました。TV番組は30分で、我がぼんやりした記憶によると毎回バットマンとロビンが罠にはまって危機に陥るところで「つづく」だったのです。「スーパーマン」系列のヒーローと比べると、荒唐無稽度の高いコメディだったと言えます。そういう意味ではティム・バートン作品でジャック・ニコルソンは見事にその役割を果たしたわけですね。
また旧シリーズではヒロインがみんなブロンド。新シリーズではブロンドではありません。ここにもリアリティを追求する新シリーズの意図が見えます。バートン作品でのブロンドはキム・ベイシンガー。さすがにお美しい。過剰なまでのブロンドで、かなり髪の量を増やしていますね。
この作品はゴッサム・シティの造形とかバットカーのデザインとか面白い部分があります。マスクもかなり精悍になりました。しかし、話の展開はすっきりせず、見せ場のない場面が続きます。ティム・バートンはアクションにも関心がありませんし、バットカーも火を噴くだけでのろのろ走ります。『ダークナイト』ではもうゴッサム・シティの風景はなくなり、ニューヨーク・シティになってしまった残念さがあるのですが、それでももうコミックの映画版「バットマン」を終わらせてしまったと言えそうです。子どもの時間は終わり、大人の時間が始まっているのです。


☆☆○○○
バットマン(オリジナル・ムービー) 邦題 バットマン(オリジナル・ムービー)
原題 Batman (Batman: The Movie)
制作 1966年 上映 107分
監督 レスリー・H・マーティンソン 地域 アメリカ
オリジナル・ムービーは原題では「Batman: The Movie」ことで、TVシリーズの映画版です。TVシリーズに先だって最初に映像化されたのは1943年で戦争中です。敵役は日本人という設定だったそうです。
このコミックは当然子ども向きのものであったはずですが、ヒーローものとしては相当に変わり種です。子ども時代にTVドラマを見ていましたが、今回このオリジナルのバットマンを見て、これほどコメディー色が強く、クレイジーな演出だったとは思ってもみませんでした。ペンギン、ジョーカー、リドラー、キャット・ウーマンと、主な敵役が勢揃いの作品です。
ストーリーも演出もナンセンスと言えば聞こえがいいですが、今見るとただ馬鹿げていて退屈です。ただし、ペンギン役のバージェス・メレディスの演技は今見てもたいしたものです。ロビンのコスチュームはサーカス出身とはいえ、まるでピーターパンですね。演出はTVタッチになっていて、特撮もTVらしくかなり雑になっています。バットマン・ブランドはなんでもかんでもバットがついて、サメ撃退スプレーは「バット・スプレー」で、縄ばしごまで「バット・ラダー」という名称が付いていました。国際政治を揶揄するような場面もあって、いったいどの世代を観客として想定しているのかわかりません。日本代表は「平和」と言っていました。平和ぼけ日本への揶揄でしょうか。
子ども時代に見ていた世代が大人になって、後のバットマンシリーズを作っていくことになるわけですね。現在の子どもたちはオリジナルなバットマンはバカらしくて見られないでしょう。
藤子・F・不二雄のマンガ『パーマン』の連載も66年から始まりました。スーパーマンのパロディ的側面もある作品ですが、パーマンのマスクはオリジナルのバットマン・マスクとよく似ています。ヒントになったところがあるのでしょうか。


☆☆☆★○
THE GREY 凍える太陽 邦題 THE GREY 凍える太陽
原題 The Grey
制作 2012年 上映 117分
監督 ジョー・カーナハン 地域 アメリカ
また困った邦題です。もちろん太陽なんて出てきません。原題は一面「灰色」ということと、気分も灰色ということでしょうか。アラスカの石油採掘現場からの飛行機が雪原に墜落して、生き残りの7人がサバイバルを繰り広げる話です。しかし、酷寒との戦いと言うより、狼たちとの戦いです。
狼は人を襲わないという話を聞いていますが、何事にも例外はあるということでこういう話になっているのでしょう。しかし、こんなに何人も集団で襲われたような例はないんじゃないでしょうか。この作品では狼に襲われなくても体温の低下で早晩みんな死んでしまうと思います。その点ではリアリティがありませんが、映像は墜落シーンといい、ブリザードといい、迫力満点です。『プンサンケ』も過酷な撮影でしたが、こっちはもっと過酷です。俳優にならなくて良かったと思います......(^_^)
いつも苦い顔をしているリーアム・ニーソンですが、今回もそんな役です。妻を病気で失って一度は自殺も試みますが、遭難したことからリーダーとして生に執着するようになります。このあたり、原作のタイトル "Ghost Walker" を彷彿とさせます。亡き父の言葉に勇気づけられながら、主人公オットウェイは諦めません。心が折れて、『暴力脱獄』(1967年)のルークみたいに神に問いかけてもみますが、もちろん声はなく、ひとりで最後まで狼と戦うことを決意します。
サバイバルだけだと少し弱い人間ドラマです。ラストシーンに向けてこれがただのサバイバル作品ではないことがわかってきます。それが星半分増えた理由です。


☆☆☆★○
プンサンケ 邦題 プンサンケ
原題
制作 2011年 上映 121分
監督 チョン・ジェホン 地域 韓国
ピョンヤンとソウル間を軍事境界線を越えて行き来する運び屋プンサンケが巻き込まれるスパイ戦争を描く作品です。ストーリー自体がリアリティに欠けることがあるのですが、それがかえって戯画化されたアイロニーに満ちていて、なかなかの作品になっています。吐く息が白く見える中での泥水まみれ撮影は体調を壊しそうなほどの熱演です。それほどまでして撮影するだけのエネルギーがないと、韓国という国は自立していられない困難さがあるのだろうと思えます。
今、領土問題で日韓がもめていますが、韓国大統領が泥の中に頭を突っ込んでいるような野田首相にキレるのもわかる気がします。この作品を見ても韓国の政治の難しさは日本の比ではないと思えます。虐げられたという意味において、沖縄の人々は韓国人の気持ちがわかるでしょうね。従軍慰安婦の知らんぷりも米軍基地の知らんぷりも根っこは同じなんだから。
この作品はかなり韓国批判が入っています。産業技術で日本と肩を並べるようになったのに、日本のセイコー腕時計を見せての自虐ネタまでありました。韓国国民は国としての精神的余裕がすこし出てきたのを感じます。日韓両国民がもっと成熟して精神的に大人になってきたら、領土問題ももっと上手に解決することでしょう。
主演のユン・ゲサンは松田優作に似ています。セリフはとうとう最後まで一言もありませんでした。この男のことを最後まで一切説明しなかったのがいい。監督インタビューで『嫌われ松子の一生』(2006年)の影響を受けたと話していました。なんとなくわかります。


☆☆☆○○
Virginia ヴァージニア 邦題 Virginia ヴァージニア
原題 Twixt
制作 2011年 上映 89分
監督 フランシス・フォード・コッポラ 地域 アメリカ
コッポラ監督が見た夢がもとになった作品らしいです。デニス・クエイドの『ドリームスケープ』(1984年)は夢の中に入り込んで闘う話でしたが、こちらは夢の中に入り込んで謎を探るという展開になっています。
夢のことですから解釈はいろいろできるわけで、謎が解かれてスッキリするようなミステリーではありません。ジョニー・デップのミステリーみたいにどんどん闇にはまり込んでいくようなダーク一辺倒でもありません。夢らしくつかみどころのない作品ですね。初めの方は語り口といい映像といい、なかなか面白そうだったのですが、だんだん安っぽく見えてきたり、話の流れが切れたり、よくある話に聞こえたりで、良くも悪くもコッポラでした。
ヴァル・キルマーもブルース・ダーンも老けたなあというのが一番印象に残りました。エル・ファニングは活躍できるような役ではありませんでした。


☆☆○○○
ソイレント・グリーン 邦題 ソイレント・グリーン
原題 Soylent Green
制作 1973年 上映 98分
監督 リチャード・フライシャー 地域 アメリカ
何十年ぶりの再見。その時もつまらないと思ったけれど、結末がわかっている今回は余計つまらない。そもそも原作がつまらないんだと思います。このアイデアは無理がありますからね。たぶん一人に1年50人分ぐらいの遺体が必要になるでしょう。そんなことになったら死者は生存者よりも圧倒的な比率で存在し続けなくてはならないわけで、存在を続ける死者なんていません。
SFは美術の楽しみがあります。しかし、この作品にはひとつもありません。2022年の設定なのに制作当時の風俗のまま。裸電球もあれば、TVセットも当時のまま、拳銃の弾倉も回転式です。やる気がない......(^_^) 70年代というのはまだサイケデリックで近未来的な感じがあったんですが、それを活かすでもないし。
サスペンスとしての面白さもなく、演出もダラダラでなんとも困ったものです。陰謀が暴かれる工場潜入の場面は工場見学以下です。キャストはチャールトン・ヘストン、ジョセフ・コットン、エドワード・G・ロビンソン、チャック・コナーズと有名どころなんですけれど。『アラバマ物語』(1962年)の黒人被告役のブロック・ピータースも出ています。
良かったのはスタンリー・キューブリック的な演出部分だけです。『ミクロの決死圏』(1966年)と同じ監督の作品とは思えないです。『ミクロの決死圏』は優秀なスタッフのお陰だったんでしょうか。この映画では若い女性が「家具」として道具にされているのですが、当時のウーマン・リブ活動家から批判を受けなかったのでしょうか。
昔はSFはそれほど制作されなかったために、公開時にはタイトルの前に「SF」という枕詞がついたぐらいでした。正統な映画好きはSFをバカにしていましたが、この作品はバカにされてもしかたないです。
当時のSF好きは枕詞だけでワクワクしました。だから、昔のSF作品はつまらない作品であっても、いまだになにかしら愛着があってつい見てしまいます。動物行動学でいうところの「刷り込み」でしょうね......(^_^)
冒頭のシーンは歴史のスライドで始まります。そこに日本人駅員が乗客を押して客車に詰め込む1枚がありました。たった1秒足らず。だれが挿入したんだろう。日本人以外には意味不明の1秒では?とも思いますが、アメリカでもよく知られていた日本の風俗だったのでしょうか。


☆☆☆○○
テイク・ディス・ワルツ 邦題 テイク・ディス・ワルツ
原題 Take This Waltz
制作 2011年 上映 116分
監督 サラ・ポーリー 地域 カナダ
基本は不倫のメロドラマです。特に出だしはタイトルどおり昼メロを思わせるような偶然続きで、ここはもっと工夫してもらいたかったですね。主演がミシェル・ウィリアムズじゃなかったら途中で投げ出していたと思います。女性はいろいろと共感できるところがありそうだとは思います。
ファッションはほとんどガーリーで、メイクもほとんどなし。心のアンバランスを象徴しているかのようで、足がずっと地に着いていない感じ。新しい恋にのめり込んでも現実ならこういう筋書きになってしまうんだよねと冷めた目で見ていたら、物語もその通りになりました。ミシェル・ウィリアムズの演技とこの結末で昼メロにはなりませんでした。ミシェル・ウィリアムズの前作『マリリン7日間の恋』(2011年)と相通ずるものがある作品です。


☆☆☆☆○
小さな恋のメロディ 邦題 小さな恋のメロディ
原題 Melody
制作 1971年 上映 106分
監督 ワリス・フセイン 地域 イギリス
たぶんどこの国よりも日本で愛された作品です。欧米では幼稚に思えたんだと思いますね。逆に精神的に幼稚な日本人には合うんです。若いスタッフたちの作品なので、それが善し悪しの両面で表れているようです。
何十年ぶりかで見ました。ビージーズの音楽にのせて青春初期の瑞々しい恋愛と、子どもらしい発想の結婚騒動を描いた物語という記憶はありましたが、見てびっくり。冒頭からダニエルのマーク・レスターが可愛い顔をして父親が読んでいる新聞に火をつけてニタニタ笑っているんです。一方、メロディのトレイシー・ハイドは金魚を飼うお金がないために母のドレスを持ち出して、クリーニングに出したと嘘を言っている。二人ともワルです。学校をさぼってデートに出かけるなんてことも。こういうのが逆に魅力的に見えるのでしょうね。しかし、わざわざ危険を冒さずとも休日に行けばいいのにと思ってしまうと欧米人です......(^_^)
ビージーズの音楽が全開の作品なので、ミュージック・クリップのような部分もあります。こういう場面の自然な演技での描き方がいいです。ちなみに『メロディ・フェア』はこの映画のために作られた曲ではありません。すでに発表されていた曲でした。
初デートは墓地という設定や廃墟での結婚式とか、トロッコで去っているシーンとか、場面の作り方がうまいです。恋のためには友達のトム(ジャック・ワイルド)も裏切ります。少年期の恋は友達を裏切ってこそ燃え上がります。二人が手を繋ぐまでのダニエルの男心とメロディの女心を言葉を使わずに見事に表現しています。トムとダニエルが階段を下りてくるとメロディがいるシーンは特にいいです。
学校には宗教の時間があり、その時間はユダヤ教の子どもは自習させられます。やはりキリスト教の国なんだなあとこれにも驚きました。子どもたちのゲイに対する差別心も丸出しです。中産階級のダニエルの家は階級にこだわるし、子どもを理解しようとはせず、父親が保釈されてきたばかりの貧しいメロディの家では、メロディの可愛い悩みにも涙を流す家族愛が息づいています。すれっからしトムの家はもっと貧しいらしく、トムは家事もやらなくてはなりません。
元大英帝国の裏面であった階層社会が子どもたちの背景に描かれ、学校も子どもたちのためのものではなく、伝統の継承のためであることをうすうす子どもたちは感づいて、幼き結婚は反抗の象徴となります。もう一度小学生に戻るなら、まずは恋をしてデートしたいと思わせる作品です。


☆☆☆○○
画皮 あやかしの恋 邦題 画皮 あやかしの恋
原題 畫皮     英題:Painted Skin
制作 2008年 上映 103分
監督 ゴードン・チャン 地域 シンガポール・中国・香港
マギー・Q主演のまったくつまらない『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(2009年)の監督なので期待せずに見ましたが、やはりセンスがない。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1987年)系の話です。こちらは幽霊ではなく、狐の妖魔なんだそうです。
4年も前の作品ですから、最近のドニー・イェンを見ている人はきっと若いなあと思います。すでにパート2が作られ、公開も終わっている様子。日本では来年公開でしょうか。こんなに遅い公開ですから、配給側も高い評価はしていないはずです。
まずは絵に魅力がありません。しおらしいだけのヴィッキー・チャオもつまらない。ドニー・イェンの役が中途半端。スン・リーの降魔師が頼りなさ過ぎ。VFXのセンスがない上に下手くそ。狐の妖魔が皮を脱いだら、ミミズのような虫の塊なんてどういう勘違いなんでしょうか。
しかし、まあ豪華なメンバーの力もあって水準ぎりぎりです。パート2の予告編を見たら、色彩豊かだし、ヴィッキー・チャオも剣を持って暴れているようで面白そうですが、SFX満載のようでこれも微妙なところ。監督が交代しています。
近頃は人間の純情を描けなくなったので、バンパイアだったり、幽霊だったり、妖怪だったりで描きます。残念ながら『画皮 あやかしの恋』の純情にはホロリとする味付けがありませんでした。


☆☆☆★○
トガニ 幼き瞳の告発 邦題 トガニ 幼き瞳の告発
原題
制作 2011年 上映 125分
監督 ファン・ドンヒョク 地域 韓国
「トガニ」とは「るつぼ」という意味だそうです。鬼畜という言葉しか思いつかないような実際の学園事件を映画化する意味がどこにあるのかと思います。しかし、その答えは映画の中にあります。民間の聾学校(あえてこの言葉を使います)の創業者一族と教員が生徒たちを虐待、レイプしていたという、昔ならきっとあり得ることだと思うような事件です。しかし、これは2005年に発覚したものです。それにもかかわらず、この事件は韓国社会に影響を与えませんでした。映画化によって、ようやく韓国社会の病根として捉えられるようになったのでしょうか。確かに学校は閉鎖され、性犯罪に関する法改正も行われはしました。
映画の大半は裁判が始まってからの場面です。裁判では原告側に終始有利に進められるにもかかわらず、被告たちの執行猶予で結審してしまいます。ここに至って、問題が学校だけにあるのではなく、警察も役所も医者も検察官も裁判官もみんなが有罪であることが明らかになります。そして、韓国は過酷な競争社会というだけでなく、やはり過酷な人脈社会であることも知るのです。
誰にも相手にされない美術教師カン・イノと人権センターの女性ソ・ユジンはマスコミで取り上げてもらうことで事件化します。この時に証言する子どもたちが素顔でTVに映るのにもびっくりです。いくら2005年でも人権感覚は大丈夫だったのかと引いてしまいます。
映画の最後には被告たちが学校に復職していることを伝える字幕が出ます。これが学校を閉鎖させる動きに繋がったのでしょう。しかし、作品が被告への社会的制裁を為しえたとしても、あるいは罰則強化が為されたとしても、韓国社会全体の病根としてどれだけ訴えることができたかを考えると、少し弱いと思えます。学校の問題としては関係者以外の教員が登場しないので、他の教員がどうしていたのかもわからないままでした。校務員のようにみんな脛に傷持つ人たちだったのでしょうか。
韓国はだから遅れていると思う人がいたら暢気です。日本では今もいじめ問題で揺れています。学校も教育委員会も警察もだれも助けてくれなかったのです。日本でも十分起こりうるし、八百長のような裁判がいくつも転がっています。日本でも作られなければならない映画がたくさんあります。


☆☆☆☆★
暴力脱獄 邦題 暴力脱獄
原題 Cool Hand Luke
制作 1967年 上映 126分
監督 スチュアート・ローゼンバーグ 地域 アメリカ
Cool Hand という訳語が難しいせいか、ダメダメな邦題になってしまい残念無念。暴力を働いて脱獄なんてしていません。囚人同士も暴力を振るわないし陰湿さがない。看守たちの暴力も他の監獄ものと比べたら穏やかなものです。
子どもの時に2回ぐらいTVで見ていますが、ただカッコイイと思っていました。こんな作品は子どもにわかるはずもありません。この作品は反体制とか自由とかがテーマだとよく解説されるのですが、そうではないと思えてきましたね。制作者の意図としてはきっとそうなのかもしれません。しかし、作品は制作者の手を離れます。
もともとこの男は従順ということが性に合わないので、軍隊でシルバースターの勲章を授かるような傑出した活躍もできるし、同時に型にはまらないので退役する時は二等兵というところにもそれが表れています。神を拝むことがないのも従順になれないゆえです。結婚することさえ無理なのです。
刑務所送りになるパーキングメーター切りは暇つぶしにやったと告白しますが、彼のやることはみんな暇つぶし。もちろん脱獄もです。もともと生きるのが苦しかったこの男は戦場で地獄を見てしまったことで生きる苦しみが増幅してしまったのではないかと思います。世の中に絶望して自暴自棄になった主人公ルークは、ただ一人自分を愛してくれた母を失ったことを契機に、理解されずに生きる孤独に耐えきれず何の目的もなくただ脱獄という暇つぶしに自分の情熱を傾けるしかなくなるのです。
英雄扱いしてもてはやす囚人たちも、弱気を見せるとたちまち背を向けるような人間ばかり。ルークに一番理解を示す囚人仲間ドラグラインもやはりルークは理解できず、ルークもドラグラインに執着がありません。ヒリヒリするほどの孤独はルークに教会で神との対話を試みさせます。そして、そこにはやはり答えはありませんでした。そもそも教会が目に入ったから立ち寄っただけのことで、これも暇つぶしです。無神論でもなんでもなく、ただ神が自分の方を向くことはないとわかっているのです。神とはルークにとって赤の他人でしかなく、自分を虐げる人々が信仰する神に最後に恨み言の一つでも言ってやろうかというところでしょうか。カッコイイのではなく、カッコワルイ男のお話です。
母親役アーレッタのジョー・ヴァン・フリートの演技は絶品でした。なんという哀愁漂う場面でしょうか。ドラグラインを演じたジョージ・ケネディはアカデミー助演男優賞。この作品は彼の1番の代表作だと思います。他にもJ・D・キャノン、ジョー・ドン・ベイカー、デニス・ホッパーなど、目立たないけれど後に活躍する俳優たちが揃っています。音楽のラロ・シフリンもよし、カメラもいいです。



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