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2010年12月


☆☆○○○
デヴィル 邦題 デヴィル
原題 Devil
制作 2010年 上映 80分
監督 ジョン・エリック・ドゥードル 地域 アメリカ
M・ナイト・シャマラン製作・原案ということで、もうパスかなと思ったけどやっぱり見てしまった。高層ビル内のエレベーターに5人の男女が閉じ込められるというよくある設定ですが、シャマランだから当然不可解な展開になるわけです。
しかし、暗闇になると一人死んでいるというパターンはベタな展開ですな。最後のデヴィルと神についてのセリフが説得力を持つだけのストーリーではありませんでした。これはデヴィルがきちんと描かれていないからです。単なる思いつき映画。ん?つまり今回もいつものシャマランだな......(^_^)


☆☆☆○○
デイブレイカー 邦題 デイブレイカー
原題 Daybreakers
制作 2009年 上映 98分
監督 ピーター・スピエリッグ
マイケル・スピエリッグ
地域 オーストラリア・アメリカ
永遠の命を持つバンパイアによって世界が支配されている2019年。B級テイストの映画にしかならないはずなんですが、イーサン・ホーク主演のせいか、シリアスな展開になっています。このちぐはぐ感が面白みをなくしていますね。


☆☆☆○○
ザ・タウン 邦題 ザ・タウン
原題 The Town
制作 2010年 上映 124分
監督 ベン・アフレック 地域 アメリカ
ベン・アフレックのクライムものですが、恋愛は似合っても、銀行強盗には違和感があります。強盗シーンにもあまり緊迫感が感じられない。実際、人質にした女性に身元を隠しながらの恋愛や、街でのしがらみなどを絡ませて、一風変わったように見せかけてはいますが、どこかで見た感のあるシーンの連続。「一風変わった」演出を評価するかどうかだな。


☆☆○○○
スカイライン 邦題 スカイライン
原題 Skyline
制作 2010年 上映 94分
監督 グレッグ・ストラウス 地域 アメリカ
大作SF風の予告でしたが、個人のビデオ撮影のような感触がある低予算映画でした。『宇宙戦争』(2005年)を彷彿とさせるようなエイリアンの侵略にもかかわらず、チープ感は否めず。正体も分からないまま、ただ恐怖感を煽ろうとするけれど、たいして怖くもなく、逃げ回るだけという感じです。最終シーンがそんなアホな!なんですけど、続編へと続くそうです。続編はパスするよなあ。


☆☆○○○
アンストッパブル 邦題 アンストッパブル
原題 UNSTOPPABLE
制作 2010年 上映 95分
監督 トニー・スコット 地域 アメリカ
「サブウェイ123/激突」でずっこけた yu としては、同じく暴走列車でまたコンビを組んだトニー・スコット&デンゼル・ワシントンだから期待していませでした。今回は分岐線も伏線も何もなしの、間抜けが起こしたただの暴走列車を止めるという単純なお話です。今時こんな一直線のお話で時間が持つのかという心配があるわけですが、マスコミのライブニュースとそれを見守る家族・市民をパラレルに配置して、劇場型の事件に仕上げています。
現場を飛ぶヘリの目障りなこと。ニュースで緊迫度を盛り上げるという姑息な手段で、現場で起きていることが非常に弱い描写になっています。焦点を当てるべきところにカメラが向いていない。二人の乗務員の智恵と活躍や葛藤がもっと見たかったですね。実話に基づくそうで、自由に脚色できなかったのでしょうか。日本ではお正月公開だそうですが、こんな映画には乗らなくてもいいです。


☆☆☆○○
The American 邦題 日本未公開
原題 The American
制作 2010年 上映 103分
監督 アントン・コービン 地域 アメリカ
殺し屋稼業から足を洗うことから起こるトラブルと恋という、ありきたりのお話なんですけどね、ジョージ・クルーニーがはまり役なんです。アメリカではなく、イタリアの寒村のようなところが舞台になっていることもあり、神父との対話を織り込みながら、哀愁漂う映画になっています。☆は3つ半でもいい。


☆☆☆○○
あなたは私の婿になる 邦題 あなたは私の婿になる
原題 The Proposal
制作 2009年 上映 108分
監督 アン・フレッチャー 地域 アメリカ
主演がサンドラ・ブロックのラブコメです。やはり彼女はこういう少しほろりとするラブコメが似合います。出世作『スピード』の役柄もそういうキャラだったし。ラブコメの展開は先が読めて当たり前ですけれど、退屈しませんでした。サンドラもそろそろラブコメが厳しい年齢になってきたし、これからどう生きのびていくんだろう。メアリー・スティーンバージェンはいくつになってもキュートだ。


☆☆☆○○
Takers 邦題 日本未公開
原題 Takers
制作 2010年 上映 107分
監督 ジョン・ラッセンホップ 地域 アメリカ
犯罪グループ間と刑事との攻防も織り込んだクライム・アクション。華麗な銀行強盗の話かと思っていたら、ガン・アクションにも重点を置いた駆け引きの展開へ進む。誰が主演かと言えばみんなが主演みたいな、それぞれに目配りをしてます。それが災いしてか、マット・ディロンはなんか中途半端な活躍で、これが結末の歯切れの悪さにもつながっている。ちゃんとそれがポスターに反映しているわけですね。やっと三つ星です。


☆☆☆○○
白いリボン 邦題 白いリボン
原題 DAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE
THE WHITE RIBBON
制作 2009年 上映 144分
監督 ミヒャエル・ハネケ 地域 ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア
モノクロで撮影するのが困難な時代に、わざわざモノクロにしようとする意図は意義があっても見るのはあまり好きじゃない。これはカラー撮影してからモノクロ加工したらしい。映画をエンターテインメントとして楽しんでいる yu にとってはあまり見ることのない映画ではあるけれど、今回は多くの賞を獲得しているこの映画に挑戦してみました。
見始めてやはり後悔.......(^^ゞ 長いなあ。早く終わってくれないかなあ。出来が悪いわけではありません。演出もカメラの構図もいいです。よく出来ている。だけど面白くない。
第1次世界大戦前のドイツの雰囲気を象徴的に描いているとか解説されていたけれど、これはどんな時代でもどんな国でも常にあることです。人類はいつでもどこでも社会を作り、常にその社会からの「お返し」を拒むことができない。
人が良いと思っていることの中に潜む悪を北ドイツの寒村を舞台に彫刻して表現したように思える。だからこそ、「個人」である事件の犯人は明らかにされない。あえて言えば、「白いリボン」こそが犯人なんだろうね。



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