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2010年5月


☆☆☆○○
ローラーガールズ・ダイアリー 邦題 ローラーガールズ・ダイアリー
原題 WHIP IT
制作 2009年 上映 112分
監督 ドリュー・バリモア 地域 アメリカ
以前から製作に名前を出していたバリモアだったので、そのうち監督業に出てくるなと思っていましたが、その初もの。ダメだししたくなる邦題からの期待薄ではなく、ピタッとくる英語タイトルのような瑞々しい作品になりました。
日本人にとってローラーゲームは古めかしいスポーツですが、映画の話の筋もステレオタイプで新しいものはありません。しかし、グローバルなアメリカではなく、ローカルなアメリカがそこにあって好ましい。
これからもバリモアには、彼女に似合っているローカルでアメリカらしい映画を期待したいです。懐かしいジュリエット・ルイスが出ています。
ちなみにローラーゲームは和製英語で、正しくは Roller Derby というらしい。映画でもそう言ってます。新聞広告には Roller Girls Diary と出ていました。あれ?確か原題は whip it だったのに...... どうもこれも和製英語らしい。
映画の中でも Derby Girls と言っていました。原作のタイトルは ' Derby Girl '。やはりね。「ドギー・ランチ」みたいな和製英語はできるかぎりやめてほしいです.......(^^ゞ もともとない英語力がますます変になる。


☆☆○○○
アリス・イン・ワンダーランド 邦題 アリス・イン・ワンダーランド
原題 Alice in Wonderland
制作 2010年 上映 109分
監督 ティム・バートン 地域 アメリカ
見たのは2D。『アバター』で3Dは映画として未完成とわかったので、当分3D映画を見る気はないです。3Dを予習で見ておいてから2Dを見るというやり方はあり得ると思います。脳を3D仕様にしておいてから2Dを見るわけです。
どんな効用があるかについては『アバター3D・2D』を読んでください。ただし、3D脳は人を選ぶのでみんなに有効というわけにはいかないようです。
もっとも、2回も続けて見れるだけの映画はなかなかないでしょうから、結局2Dを見るだけに落ち着きますね。
去年末に、「『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のメンバーですからだいたい想像がつきます。期待しません」と書きましたが、的中してしまいました。ティム・バートンがここまで「アリス」という物語をわかっていないとは思わなかったな。
CGのタッチも例のプラスチック粘土系で、せめて「9(ナイン)」ぐらいにすれば良かったのに、文学的香味がまるでありません。
ナンセンスでない「アリス」なんてナンセンス! アリスは筋の通った冒険ファンタジーの穴に落とし込まれてしまいました。
ジョニー・ディップは帽子屋です。ヘレナ・ボナム=カーターは赤の女王です。いかにもです。それを見るのも楽しいかもね。
赤の女王が登場するということは『鏡の国のアリス』からも引用があるということですね。1951年のディズニー・アニメでもハートの女王は赤の女王の合成キャラだったので、この映画のリメイクになっているのかも。2010版もディズニー提供ですからね。
ちなみに、なぜ帽子屋が登場人物の一人になったかと言えば、英語のイディオム"mad as a hatter " [直訳:帽子屋のように狂っている/意訳:むちゃくちゃ狂っている] から来ているそうです。18世紀〜19世紀に帽子のフェルト加工に水銀を使っていたことから、中毒症状が見られたのでしょうか?



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